【市場の総括】
2025年4月15日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比285円18銭(0.84%)高の3万4267円54銭で取引を終えました。関税政策関連のニュースで上昇した米国市場の流れを引き継ぎ上昇しましたが、上昇の勢いは強さに欠けています。
自動車及び部品関連の銘柄が買いを集めました。防衛関連の銘柄にも買いが進み上げ幅は400円を超える場面がありましたが、短期の利益を確定する売りが出て、上げ幅を縮小して終わりました。
||米国市場は続伸、上げ幅は弱まる
前日の米株式市場は続伸し、前週末比312ドル08セント(0.77%)高の4万0524ドル79セント、ナスダックは続伸し、前週末比107.028ポイント(0.63%)高の1万6831.484、S&P500種も続伸し、前日比42.61ポイント(0.79%)高の5,405.97で取引を終えました。
相互関税の対象から電子機器類が除外されるとの報道が流れるとアップルなど中国での生産比率が高い銘柄を中心に買いが進みました。長期金利の下落(債券価格の低下)がハイテク株への買いを誘った側面もありました。
【 今後の投資戦略】
世界はトランプ関税政策への耐性ができたのか?よく見られる議論です。耐性ができている側面と「オオカミ少年」の側面も同時に持っているといえます。週末の間にも電子機器類は除外、週明け直前には自動車と部品は除外など、自国に不利な事項に関しては脈略のない政策変更を繰り返す姿に、「はいはい、またいうのね、好きにすれば?」と呆れている人も多いはず。
すべてのカードはテーブルの上にあるよ、と公言しているが、交渉のカードが少なくなっている昨今においては、「あれ、それが全部?」と思われ始めた麺もあります。トランプ氏のことなので、また刺激的な発言が飛び出る可能性はありますが、ここまでの暴落を引き起こしてきたほどの波及力はもはやないのではないでしょうか。
2番底がある可能性は否定せずとも、推しが強かった銘柄を選別して買う準備をしてもいいタイミングにきていると判断します。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 34,267.54 | +285.18(0.84%) |
TOPIX | 2,513.35 | +24.84(1.00%) |
為替(日本時間 18:00) | ||
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ドル・円 | 143.00 - 143.01 | -0.06(-0.04%) |
ユーロ・円 | 162.26 - 162.28 | -0.68(-0.41%) |
ユーロ・ドル | 1.1346 - 1.1348 | -0.0043(-0.37%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,524.79 | +312.08(0.77%) |
S&P500種 | 5,405.97 | +42.61(0.79%) |
ナスダック | 16,831.484 | +107.028(0.63%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.360 | -18.30(-0.56%) |
米10年国債(%) | 4.374 | -0.120 |