【市場の総括】
2025年4月28日の東京株式市場は4日続伸しました。終値は前週末比134円25銭(0.38%)高の3万5839円99銭で取引を終えました。米国市場の上昇を受けて上昇幅は300円を超える場面もありましたが、様子見ムードが強く上昇幅を縮小しながら終わりました。
日米の関税をめぐる2回目の協議が予定されていることや、主要企業の決算発表が相次いでいることから、一方的にポジションを傾けることができず、話題のある銘柄に資金が集中することで上げ幅は限定的な範囲でした。
||米国市場は4日続伸しながら勢いが弱まる
前日の米株式市場は4日続伸し、前日比20ドル10セント(0.05%)高の4万0113ドル50セント、ナスダックは4日続伸し、前日比216.896ポイント(1.26%)高の1万7382.939、S&P500種も続伸し、前日比40.44ポイント(0.73%)高の5,525.21で取引を終えました。
トランプ氏、ベッセント米財務長官など、関税関連の震源地になっていた中心人物から、中国に対する強硬姿勢が和らいだことが市場の心理を改善させました。前日まで3日間で1900ドルをあげてきて主力銘柄には利益確定の売りが出て370ドルを超える下げ幅までみせるなど変動性の高い1日でした。
【 今後の投資戦略】
トランプ氏やベッセント米財務長官の態度から中国への態度が少し和らいでいることが伝わってきています。この人たちが本当に心を入れ替えてこれで危機はすぎさり、幸せに上がる相場で末長く投資を続けましたというハッピーエンディングが待っているかというと、さあーーですね。
色々なニュースで報じているように関税の影響は直接米国消費者の財布を攻撃し始めました。Temu(テム)やSHEIN(シーイン)など日本にも広く普及している中国発ECサイトの米国サイトでは数倍はもちろん、最大377%の値上げが始まったことが報じられています。一部品目は米国で販売中止になったものもある中、同じ比較をイギリスサイトで行うとほとんど影響ない、というのが現状です。
昨日まで1,000円で買ってたものが37,700円になったことがわかると、それでも大統領大好き!と言える人がどれくらいいるのでしょうか。当然支持率は下がり、それに焦った彼が融和的な態度を見せ始めていますが、決して安心はできない人物。常に警戒が必要です。
活発な動きが見られたのはトヨタグループ関連を中心として自動車業種。3%を超える上昇幅を見せています。推しが強かった分、リバウンドも早い可能性は高いので、注目していいでしょう。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 35,848.56 | +142.82(0.40%) |
TOPIX | 2,654.26 | +26.23(1.00%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 143.76 - 143.78 | +0.37(0.25%) |
ユーロ・円 | 163.13 - 163.15 | +0.25(0.15%) |
ユーロ・ドル | 1.1346 - 1.1348 | -0.0013(-0.11%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,113.50 | +20.10(0.05%) |
S&P500種 | 5,525.21 | +40.44(0.73%) |
ナスダック | 17,382.939 | +216.896(1.26%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.310 | -0.020 |
米10年国債(%) | 4.237 | -0.083 |