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2025年5月7日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年5月7日の東京株式市場は8営業日ぶりに反落しました。終値は前営業日比51円03銭(0.14%)安の3万6779円66銭で取引を終えました。円高が市場を抑えました。

日本市場が休場の間、米国市場が続落、為替市場で進んだ円高の影響で下落しました。米中の関税協議が始まるとの材料はありましたが、FOMCを控えていることも上値を抑えました。

||米国市場は続落

前日の米株式市場は続落し、前日比389ドル83セント(0.94%)安の4万0829ドル00セント、ナスダックは続落し、前日比154.582ポイント(0.86%)安の1万7689.659、S&P500種も続落し、前日比43.47ポイント(0.76%)安の5,606.91で取引を終えました。

7日にわたる上昇の後、短期の利益を確定するポジション調整が進みました。トランプ氏が製薬に対する関税を発表すると発言、投資家心理が悪化しました。製薬業種の銘柄が大幅に下げ、FOMCの結果待ちで下げた分も加わり、下げ幅は400ドルを超える場面もありました。

【 今後の投資戦略】

トヨタ、ソフトバンク、任天堂。。。こう並ぶだけで、最初の印象は「日本を代表する企業」、もう一つの共通点は「明日決算発表予定の企業」です。トヨタが発表する日は決算発表がピークを迎えると表現されます。それだけ明日の市場を動かす要因となります。

その前にもう一つ市場を動かす要因となるのは、明日未明のFO MCの結果発表です。米国の政策金利は据え置かれる可能性が高いと予想されていますが、大事なのはパウエル議長の発言内容。利下げを強く望んでいるトランプさんが再びパウエル議長を厳しく批判すると債券市場が荒れ、株式市場も大きく揺れることになります。

これらが複合的に作用して変動性の高いドル・円レートに影響するので、日本市場は変動性の高い動きが予想されます。どちらにしろ市場が荒れる事は目に見えているので、あえて一歩離れて、どんと構えて見ているのが精神的には良いでしょう。

上昇トレンドに載せたい場合は決算発表が終わって、サプライズが消化できた銘柄に集中するのが良いでしょう。例えば、伊藤忠商事、三菱商事などの商社はいい例になるでしょう。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 36,779.66 -51.03(-0.14%)
TOPIX 2,700.45 +12.67(0.47%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 142.87 - 142.88 -2.26(-1.55%)
ユーロ・円 162.48 - 162.53 -1.91(-1.16%)
ユーロ・ドル 1.1375 - 1.1377 +0.0049(0.43%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 40,829.00 -389.83(-0.94%)
S&P500種 5,606.91 -43.47(-0.76%)
ナスダック 17,689.659 -154.582(-0.86%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.295 +0.035
米10年国債(%) 4.293 -0.059
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