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2025年5月13日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年5月13日の東京株式市場は続落しました。終値は4日続伸し、前日比539円00銭(1.43%)高の3万8183円26銭で取引を終えました。2ヶ月ぶりの高値で上げ幅は800円を超える場面もありました。

前日の米国市場が米中貿易摩擦の緩和を材料に大幅に上昇したことを背景に買いが進みました。幅広い業種に買いが広がる一方、主な上昇は自動車、銀行など推しが強かった主要業種に偏る傾向が見られました。

||米国市場は大幅に反発

前日の米株式市場は大幅に反発し、前週末比1160ドル72セント(2.81%)高の4万2410ドル10セント、ナスダックは大幅に4日続伸し、前週末比779.428ポイント(4.34%)高の1万8708.344、S&P500種も大幅に反発し、前週末比184.28ポイント(3.25%)高の5844.19で取引を終えました。

米中の貿易摩擦が緩和される道筋が見えたことが投資家心理を改善させました。基本合意事項は米国が累計145%の追加関税を30%に、中国が125%から10%に下げることです。中国との摩擦で強い下方圧力がかかっていたエヌビディア、アマゾンなどのハイテク株の上昇が目立ちました。

【 今後の投資戦略】

結局はこうなることを。4月の暴落を起こしたあの摩擦は一体なんだったのか?と叫びたくなるような動きでした。あの暴落で市場から退場を余儀なくされた人も少なくないので空いと嘆いているのもわかりますが、世界の投資家はリスク選好に舵を切った様子です。

投資主体別売買動向では外国人の動向が目立ち、4月3週目から3週連続で買い越し金額が前週を上回りました。買い越しだけを数えても5週連続で外国人の買いが戻ってきたことが市場を押し上げているのがわかります。

長い上髭を残して実体が非常に小さい陽線を形成しているので、テクニカル的には買われすぎの領域に来ているサインです。気になるのは米国の動向ですが、3指数も一回は買われすぎを解消する動きに入るので、ここは油断せずに利益を確定する逆指値注文をしっかりセットしておくようにしましょう。

サービス業、その他製品業種は上値を飛ばす格好になっていますので、物色の目を向けてもよいでしょう。例えばその他製品に属するヤマハ<7951>は底打ちから上昇に変わる可能性がありますので、注目してみてください。

上髭の長い日経のチャートは高値警戒感を強める

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,183.26 +539.00(1.43%)
TOPIX 2,773.51 +31.43(1.15%)
為替(日本時間 18:00)
ドル・円 147.90 - 147.91 +0.03(0.02%)
ユーロ・円 164.35 - 164.36 +0.10(0.06%)
ユーロ・ドル 1.1108 - 1.1109 +0.0004(0.03%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 42,410.10 +1,160.72(2.81%)
S&P500種 5,844.19 +184.28(3.25%)
ナスダック 18,708.344 +779.428(4.34%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%)
米10年国債(%) 4.470 +0.087
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