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2025年5月15日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年5月15日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比372円62銭(0.98%)安の3万7755円51銭で取引を終えました。大きく下げる要因で下げたというよりは利益確定の売りが続きました。

下げ幅は500円を超える場面もありました。米国でも利益確定が進んでいますが、好材料が出たハイテク関連が強く上昇、日本市場にもその影響が広がりました。下げ幅は縮小されました。

||米国市場はダウが続落、ナスダックが続伸

前日の米株式市場は続落し、前日比89ドル37セント(0.21%)安の4万2051ドル06セント、ナスダックは6日続伸し、前日比136.725ポイント(0.71%)高の1万9146.810、S&P500種も小幅に3日続伸し、前日比6.03ポイント(0.10%)高の5892.58で取引を終えました。

中東を訪問しているトランプ氏がハイテク関連で大きな契約をまとめることが好感されて、ナスダックは6日直進しました。サウジアラビアに新たにGPUを供給する契約が決まったエヌビディアの上昇が目立ち、その他ハイテクカブにも買いが波及しました。

【 今後の投資戦略】

500円動くくらいではなにも感じなくなった自分の感覚が怖いと思いながらも、市場全体としては、米中貿易摩擦懸念の後退が下支え要因となるのが嬉しい気持ちもあります。

一方、企業の通期見通しには依然として不透明感が残り、関税政策が一段落し、その影響が定量的に見通せるまでは株価の変動性が高い環境は続くと予想します。

1つ気になるのは、米国と韓国の協議の中で為替に触れたことで韓国の通貨が大幅に動いたことです。その影響で日本市場にも円高が進み、輸出関連銘柄にはポジションを外す動きが見られました。他の業種同様に自動車関連、機械、精密機器など輸出関連の業種には割高間を解消する売りが出やすいですが、特に為替の影響により変動性がなおさら高まる可能性があります。

スイングトレードには、これらの業種は難しい環境になるでしょう。むしろ値幅を取りに行くデイトレードなどの短期トレーダーには向いているので注目していいでしょう。

 

フィボナッチの節目から抵抗にあった日経225

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 37,755.51 -372.62(-0.98%)
TOPIX 2,739.29 -24.00(-0.87%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 145.76 - 145.77 -1.22(-0.83%)
ユーロ・円 163.38 - 163.40 -1.45(-0.87%)
ユーロ・ドル 1.1207 - 1.1209 -0.0007(-0.06%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 42,051.06 -89.37(-0.21%)
S&P500種 5,892.58 +6.03(0.10%)
ナスダック 19,146.810 +136.725(0.71%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.475 +0.025
米10年国債(%) 4.534 +0.065
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