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2025年5月20日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年5月20日の東京株式市場は5営業日ぶりに反発しました。終値は前日比30円86銭(0.08%)高の3万7529円49銭で取引を終えました。前日の米国市場が上昇したことを好感して、400円ほど上昇する場面もありましたが、イベントに備えて上昇幅を縮小して終わりました

前日の日経はムーディーズが米国債の長期信用格付けを引き下げたことを背景に下げましたが、米国市場が大きく下げなかったことで買いが進みました。上昇幅を広げる場面では20日から予定されているG7財務省・中央銀行総裁会議に備えてポジションを整理する動きに押されました。

||米国市場は続伸

前日の米株式市場は3日続伸し、前週末比137ドル33セント(0.32%)高の4万2792ドル07セント、ナスダックは小幅に続伸し、前週末比4.361ポイント(0.02%)高の1万9215.463、S&P500種も6日続伸し、前週末比5.22ポイント(0.08%)高の5963.60で取引を終えました。

ムーディーズによる長期信用格付けの引き下げが市場を抑えると予想されましたが、先物だけが下げて市場の反応は限定的な範囲でした。300ドルを超えて下げる場面もありましたが、ムーディーズの格下げは三大格付け会社のなかで最後であり、市場へのショック度合いは限定的でした。

【 今後の投資戦略】

前日の解説とおり、ムーディーズによる米国の格下げ(AAaからAa1へ)の影響は当初の懸念よりも限定的で、金融市場は急速に落ち着きを取り戻しているようにみえます。今後はG7の動きとトランプ政権の関税政策に注目が戻るでしょう。それもある程度耐性ができたので少しマンネリ感が出ていますが、こんな時こそ緊張してきちんと市場を見守る必要があります。
イベントに合わせて銘柄を発掘するなら、G7会議で気候変動対応が議題化される可能性を睨み、再生エネルギー関連株をチェックしてみるのはよいでしょう。

例えば、太陽光発電EPC(設計・調達・建設)事業で国内シェアトップを走り、テクニカル分析でも底打ちが期待されるウェストホールディングス(1407)はチェックしてみても面白いでしょう。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 37,529.49 +30.86(0.08%)
TOPIX 2,738.83 +0.44(0.02%)
為替(日本時間 18:00)
ドル・円 144.41 - 144.42 -0.43(-0.29%)
ユーロ・円 162.61 - 162.63 -0.17(-0.10%)
ユーロ・ドル 1.1259 - 1.1261 +0.0021(0.18%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 42,792.07 +137.33(0.32%)
S&P500種 5,963.60 +5.22(0.08%)
ナスダック 19,215.463 +4.361(0.02%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.505 +0.025
米10年国債(%) 4.445 -0.033
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