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2025年5月21日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年5月21日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比230円51銭(0.61%)安の3万7298円98銭で取引を終えました。為替相場で進んだ円高傾向と、長期金利の上昇が株式市場の上値を抑えました。

5月13日時点で148円から149円を挟んでの推移だった為替相場は6営業日位で143円台まで急激に円高が進みました。輸出関連株には、逆風が吹いて売られた他、長期金利が1.5%台を飛び越えたことも市場が下落する要因となりました。

||米国市場は長期金利上昇で反落

前日の米株式市場は4営業日ぶりに反落し、前日比114ドル83セント(0.26%)安の4万2677ドル24セント、ナスダックは3営業日ぶりに反落し、前日比72.749ポイント(0.37%)安の1万9142.714、S&P500種も7営業日ぶりに反落し、前日比23.14ポイント(0.38%)安の5,940.46で取引を終えました。

直近の強い上昇から利益確定の売りが進みましたが、下げ幅は限定的でした。日本市場同様、長期金利の動きも上値を抑えました。心理的な抵抗性になっている4.5%を上回る動きを見せた米国長期金利の動きが株式市場の割高間を意識させ売りが広がりました。

【 今後の投資戦略】

朝方の日経は方向感なしで小幅の動きに終始しました。午前の相場を37円安で終えた日本市場は午後に入って下げが進みました。終値と安値がほぼ一致、一環した下げモードで終わり、印象は良くないですが、とは言って暴落を呼び込むような流れでもありません。

日米財務省会談など、イベントが予定されている中で、為替に関する言及がありえるとの様子を織り込む円高なので、会談の後は急速な巻き戻しが起こる可能性もあります。その場合、早いスピードで輸出関連に資金が移動する可能性がありますので、短期トレードでリバウンドを狙うのが得意な方は注目して良いでしょう。

また、長期金利の上昇で銀行系は逆行高を見せています。こちらに関しても変動性の高まりが予想されるので、短期トレードが得意ですでに利益が載っている場合は、早めに利益を確定していくのが良いでしょう。

銀行系は長期金利と共に上昇が目立つが過熱感が出始めているので注意

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 37,298.98 -230.51(-0.61%)
TOPIX 2,732.88 -5.95(-0.22%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 143.74 - 143.76 -0.38(-0.26%)
ユーロ・円 162.82 - 162.84 +0.32(0.19%)
ユーロ・ドル 1.1326 - 1.1328 +0.0051(0.45%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 42,677.24 -114.83(-0.26%)
S&P500種 5,940.46 -23.14(-0.38%)
ナスダック 19,142.714 -72.749(-0.37%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.515 ±0.000
米10年国債(%) 4.495 +0.050
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