【市場の総括】
2025年6月17日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比225円41銭(0.59%)高の3万8536円74銭で取引を終えました。日経平均株価は大幅上昇し、終値で31,500円を超えて4ヶ月ぶりの高値を記録しました。この水準を終値ベースで超えるのは2月21日(31,456円)以来となります。
今回の株価上昇の主要因は、中東地域の地政学リスクが緩和されたことです。イランがイスラエルとの軍事衝突について事態の沈静化に向けて動き始め、この情報がアメリカ・イスラエル側に伝わったことで市場が大きく反応しました。
||米国市場は大幅な上昇
前日の米株式市場は反発し、前週末比317ドル30セント(0.75%)高の4万2515ドル09セント、ナスダックは反発し、前週末比294.387ポイント(1.51%)高の1万9701.213、S&P500種も反発し、前日比56.14ポイント(0.93%)高の6,033.11で取引を終えました。
イスラエル・イランの軍事衝突に解決の糸口が見えてきたことが好感され、上げ幅は500ドルを超える場面もありましたが、FOMCの結果を見極めたい心理が上値を制限しました。
【 今後の投資戦略】
地政学リスクの緩和により、安全資産として買われていた円が急速に売られ、ドル円は158円台まで円安が進行しました。先週金曜日から木曜日にかけて大きく円高に振れていた反動もあり、猛烈な円安となっています。
上昇セクター
- 半導体・半導体製造装置: ナスダック上昇の恩恵を受け大幅高
- 電気機器: 円安効果も重なり上昇
- 情報通信業: ハイテク関連として堅調
- 機械業・精密機器: 輸出関連として好調
投資戦略のポイント
いつもの行動要領からあまり変わりません。防衛関連株など過熱銘柄では逆指値注文の設定をしっかり行って利益確定の準備を進めておきましょう。
同時に、変動性が高まっているため、損切りラインの厳格な設定が必要になります。特に原油先物・オプション取引には変動性が高まりが見られますので、リスク管理に徹するようにしてください。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,536.74 | +225.41(0.59%) |
TOPIX | 2,786.95 | +9.82(0.35%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 144.78 - 144.80 | +0.61(0.42%) |
ユーロ・円 | 167.27 - 167.28 | +0.33(0.19%) |
ユーロ・ドル | 1.1552 - 1.1553 | -0.0026(-0.22%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,515.09 | +317.30(0.75%) |
S&P500種 | 6,033.11 | +56.14(0.93%) |
ナスダック | 19,701.213 | +294.387(1.51%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.475 | +0.025 |
米10年国債(%) | 4.452 | +0.050 |