【市場の総括】
2025年6月19日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。終値は前日比396円81銭(1.02%)安の3万8488円34銭で取引を終えました。39,000円を目前にして利益確定に押されました。
中道地域の地政学的リスクなど不安定要因はまだ残っていますが、上昇基調に変わりはなく直近1000円近く上げてきたことへの反動で利益確定が出ました。
||米国市場はまちまちな動き
前日の米株式市場は小幅に続落し、前日比44ドル14セント(0.10%)安の4万2171ドル66セント、ナスダックは反発し、前日比25.182ポイント(0.12%)高の1万9546.273、S&P500種は続落し、前日比1.85ポイント(0.03%)安の5,980.87で取引を終えました。
市場の予想通り、FRBが政策金利の据え置きを決定し、これが株価を引き下げる要因となりましたが反応は限られました。中東情勢に対するトランプ大統領のコメントも市場に疑問を与えました。イランへの攻撃可能性について「やるかもしれないし、やらないかもしれない」という曖昧な発言が、市場の不透明感を高めています。
【 今後の投資戦略】
市場には好材料と悪材料が混在しています。継続して大きな懸念材料は地政学リスクの継続で、中東地域の緊張は依然として解けておらず、商品市場に顕著に現れています。先週の空爆開始時に78ドル近くまで急騰した原油価格は安定を取り戻すように見えましたが、火曜日から再び上昇、本日再び上昇幅を広げました。本日の原油価格は1.61%上昇し、1バレル74ドルを突破しました。
市場は原油輸送の要であるホルムズ海峡の封鎖リスクを依然として警戒している状況です。FRBまで終わりイベントが一服した市場は米国市場の休場明けからの動きに注目しています。明日は様子見が強くなりますので、少し時間をかけて銘柄探しに集中してもよい日となるでしょう。
過熱感が解消された後のハイテク関連は、トレンド転換を迎える銘柄を物色するのに最適ではないでしょうか。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,488.34 | -396.81(-1.02%) |
TOPIX | 2,791.35 | -17.00(-0.61%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 145.25 - 145.27 | +0.31(0.21%) |
ユーロ・円 | 166.37 - 166.38 | -0.49(-0.29%) |
ユーロ・ドル | 1.1453 - 1.1455 | -0.0059(-0.51%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,171.66 | -44.14(-0.10%) |
S&P500種 | 5,980.87 | -1.85(-0.03%) |
ナスダック | 19,546.273 | +25.182(0.12%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.410 | -0.045 |
米10年国債(%) | 4.392 | -0.005 |