【市場の総括】
2025年 7月10日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前日比174円92銭(0.44%)安の3万9646円36銭で取引を終えました。エヌビディアの歴史的偉業を受けて、日本の半導体関連株も買われることが期待されましたが、結果は期待外れでした。
日本市場は最近迷いが強いことが鮮明になっています。日本市場がこの歴史的瞬間に反応できなかったことは、「失われた30年」の現実を改めて突きつけています。
||米国市場は反発
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反発し、前日比217ドル54セント(0.49%)高の4万4458ドル30セント、ナスダックは続伸し、前日比192.874ポイント(0.94%)高の2万0611.338、S&P500種は反発して37.74ポイント(0.60%)安の6,263.26で取引を終えました。
米国市場では歴史的な出来事が起きました。エヌビディアが人類史上初めて時価総額4兆ドルを一時的に突破しました。この偉業は大きな話題として世界中で報道され、AI革命の象徴的な出来事として記録されました。この歴史的瞬間を背景に、米国市場は大幅上昇となりました。
【 今後の投資戦略】
注目するのはアジア市場、日本を除いて堅調な動きになっています。
中国市場は重要な節目を突破しました。上海指数の動きは、前回高値を切り上げる水準に到達して、去年11月・12月に作られたダブルトップの高値を更新しました。中国市場は現在堅調な回復局面にあります。
最も堅調なのが韓国市場で史上最高値を連続更新しています。韓国総合指数は1.6%近い大幅上昇で、史上最高値を再び更新しました。新大統領効果もあり希望に満ちた展開となっているので、特にアジア市場の中では韓国市場が非常に熱く、継続して注目する価値が十分あると考えられます。年末に紹介した韓国の銘柄はすでに400%以上の上昇率を記録しました。
本日は時価総額の変化でみる世界経済と日本の失われた30年を考察してみましたので、記事と動画をぜひご覧ください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,646.36 | -174.92(-0.44%) |
TOPIX | 2,810.83 | -17.33(-0.61%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 146.30 - 146.32 | -0.54(-0.36%) |
ユーロ・円 | 171.65 - 171.67 | -0.26(-0.15%) |
ユーロ・ドル | 1.1731 - 1.1733 | +0.0024(0.20%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,458.30 | +217.54(0.49%) |
S&P500種 | 6,263.26 | +37.74(0.60%) |
ナスダック | 20,611.338 | +192.874(0.94%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.490 | -0.010 |
米10年国債(%) | 4.336 | -0.066 |