【市場の総括】
2025年 7月16日の東京株式市場は小幅に反落しました。終値は前日比14円62銭(0.04%)安の3万9663円40銭で取引を終えました。日経平均・TOPIXは小幅反落。前場に一時200円超高を記録したものの、終盤に再び値を消すなど、方向感に乏しい展開でした。
円安進行と米ハイテク株高が下支えする一方、参院選の与党苦戦や円安・物価高への懸念から買い一巡後は様子見ムードが強まりました。新興市場はグロース250指数が4日ぶり反発。全体では堅調さも意識されつつも、決算材料銘柄の個別物色が目立ちました。
||米国市場はまちまちな動き
前日の米株式市場は反落し、前日比436ドル36セント(0.98%)安の4万4023ドル29セント、ナスダックは続伸し、前日比37.473ポイント(0.18%)高の2万0677.800、S&P500種は反落し、前日比24.80ポイント(0.39%)安の6243.76で取引を終えました。
米株市場は、CPIのコア指数上昇によるインフレ警戒と、AI半導体規制緩和を受けて高安まちまち。ダウ平均・S&Pは下落、ナスダックは堅調となり、史上最高値を更新しました。今後は政策金利動向、企業決算の内容、中国や欧州の景気指標に注目。短期的な方向感は得にくく、ボラティリティの高い相場環境が続く見通しです。
【 今後の投資戦略】
絶好の持ち合いが継続しています。株価の変動要因は米国ハイテク株高、半導体株への買い先行、円安進行による外需銘柄の支援、参院選や政策不透明感による上値の重さなどが混じり合ったことです。
投資戦略としては、業績や材料性のある銘柄を厳選することが決算シーズンには求められます。傾向としてテーマ性(AI・半導体・再エネ)が強く、資金の集中・分散に注意が必要です。また、大きなニュースやイベント後は、短期的な値動きに巻き込まれず、本質的な企業価値成長を重視した中長期的スタンスも選択肢となります。
足元の地政学リスクや政策要因には今後も着目しつつ、冷静な判断を心掛けてください。注目銘柄はサイゼリヤとMP Materials、その理由と投資戦略は動画をご覧ください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,663.40 | -14.62(-0.04%) |
TOPIX | 2,819.40 | -5.91(-0.21%) |
為替(日本時間 18:00) | ||
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ドル・円 | 148.82 - 148.84 | +1.09(0.73%) |
ユーロ・円 | 172.99 - 173.00 | +0.30(0.17%) |
ユーロ・ドル | 1.1623 - 1.1624 | -0.0066(-0.56%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,023.29 | -436.36(-0.98%) |
S&P500種 | 6,243.76 | -24.80(-0.39%) |
ナスダック | 20,677.800 | +37.473(0.18%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.570 | -0.015 |
米10年国債(%) | 4.484 | +0.049 |