【市場の総括】
2025年7月23日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。終値は前日比1396円40銭(3.51%)高の4万1171円32銭で取引を終えました。日経平均は3日ぶりに急反発し約1年ぶりとなる4万1,000円台へ。日米自動車関税が25%→15%へ引き下げられるとの合意期待から自動車・製造業中心に買いが優勢。
東証プライム市場の80%以上の銘柄が上昇する広範なリバウンドとなり、特にトヨタは一時16%超の上昇を記録しました。首相辞任観測や参院選の野党躍進を背景とした政策期待も加わり、1日で今年3番目の大きな上昇幅となりました。注意点としては関税合意後の実体経済への影響、ならびに短期的な過熱感。今後は政策動向と実需の推移が注目事項です。
||米国市場は上値の重い展開が続く
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反発し、前日比179ドル37セント(0.40%)高の4万4502ドル44セント、ナスダックは7営業日ぶりに反落し、前日比81.490ポイント(0.38%)安の2万0892.685、S&P500種は続伸し、前日比4.02ポイント(0.06%)高の6309.62で取引を終えました。
米国では主要企業の決算を控え決め手には欠けたものの、ダウは反発しS&P500は小幅ながら最高値更新。ナスダックは連騰の反動で7日ぶりに反落。米経済指標の安定や日米間の関税進展など、グローバル調整圧力の後退が心理を支えました。FRB議長発言待ちで金融政策面の不透明感も一部残っています。今後もグローバル関税政策、企業決算、FOMC動向が注目されます。
【 今後の投資戦略】
久しぶりの4万円超えです。それも一気に41,000円台に乗せてきました。トランプ氏の影響力はやはり強い、との一言ですね。日米関税合意で自動車・機械株のリバウンドが鮮明になりました。円安が一服した気になる要因ですが、海外勢の短期資金流入も下支えとなり、上昇継続へのエンジンをかけています。
自動車やグローバル景気敏感株に海外マネーが再流入、金融や素材も改善基調なので、今後も注目ですが、金融政策、為替の動向、政策リスクへの警戒は継続して必要です。
注目銘柄は金利期待と政策の支援が期待されるメガバンク、特に三菱UFJ銀行がテクニカル的にも面白い位置にあるので、注目しています。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 41,171.32 | +1,396.40(3.51%) |
TOPIX | 2,926.38 | +90.19(3.18%) |
為替(日本時間 18:00) | ||
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ドル・円 | 146.72 - 146.73 | -0.99(-0.67%) |
ユーロ・円 | 172.25 - 172.27 | -0.36(-0.20%) |
ユーロ・ドル | 1.1739 - 1.1741 | +0.0054(0.46%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,502.44 | +179.37(0.40%) |
S&P500種 | 6,309.62 | +4.02(0.06%) |
ナスダック | 20,892.685 | -81.490(-0.38%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.590 | +0.090 |
米10年国債(%) | 4.344 | -0.035 |