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2025年7月28日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年7月28日の東京株式市場は続落しました。終値は前週末比457円(1.10%)安の4万0998円で取引を終えました。前週末の米国市場で主要3指数が揃って上昇した流れを受け、朝方は買いが先行しました。しかし、ここ最近の株価上昇に対する警戒感から利益確定売りが優勢となり、すぐにマイナス圏に転落しました。

米EU間の関税交渉合意といった好材料も織り込み済みと見なされ、相場を押し上げる力とはなりませんでした。今週は重要イベントが目白押しであるため、終日、積極的な買いは見送られ、特に半導体関連株が売られたことが指数の重しとなりました。

||米国市場は3指数揃って上昇

前日の米株式市場は反発し、前日比208ドル01セント(0.46%)高の4万4901ドル92セント、ナスダックは3日続伸し、前日比50.358ポイント(0.23%)高の2万1108.317、S&P500種も続伸し、前日比25.29ポイント(0.39%)高の6388.64 で取引を終えました。

米国とEUの通商交渉が進展し、関税引き下げで合意に達したとの報道が投資家心理を大きく改善させました。世界的な景気後退への懸念が和らぎ、幅広い銘柄に買いが入りました。S&P500種指数とナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新するなど、力強い地合いが続いています。好調な企業決算や、生成AI分野への根強い期待も相場を支えており、市場のリスクオンムードが継続しています。

【 今後の投資戦略】

本日、日本市場では短期的な過熱感からの利益確定売りが顕著となりました。特に日経平均株価への寄与度が高い半導体関連銘柄が売られたことで、指数全体が下押しされました。ここまで上げてきたら、一回押されても無理はないでしょう、というレベルですね。

米国市場の好調な流れを引き継げず、利益確定売りに押される展開でしたが、市場には変化も見られます。日経平均は心理的節目の41,000円を割り込んでおり、ここを早期に回復できるかが焦点です。一方で、グロース250指数は小幅ながら上昇しており、中小型株への資金流入の兆しも見られます。

今後の投資戦略としては、重要イベントを通過するまでは大きなポジションを取りにくい地合いです。過熱感のある半導体関連からは一旦距離を置き、出遅れているセクターや、好決算を発表した中小型のグロース株へ少額ずつ資金を振り向ける分散投資が有効でしょう。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 40,998.27 -457.96(-1.10%)
TOPIX 2,934.25 -17.61(-0.60%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 148.14 - 148.15 +0.77(0.52%)
ユーロ・円 173.54 - 173.56 +0.34(0.19%)
ユーロ・ドル 1.1714 - 1.1715 -0.0038(-0.32%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 44,901.92 +208.01(0.46%)
S&P500種 6,388.64 +25.29(0.39%)
ナスダック 21,108.317 +50.358(0.23%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.560 -0.040
米10年国債(%) 4.387 -0.012
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