【市場の総括】
2025年7月30日の東京株式市場は4日続落しました。終値は前日比19円85銭(0.05%)安の4万0654円55円70銭で取引を終えました。米FOMCや日銀会合、日米企業決算を控え、様子見ムードが強まり、積極的な買いを手控える動きと同時に、海外勢などによる売買交錯で指数は小幅な範囲内で推移しました。
主力の半導体関連が軟調だった一方、小売・インバウンド関連は堅調で今後は政策決定や決算内容への市場反応が指数の方向性を左右する見通しです。そして為替市場。為替は前半の円安傾向が一服して、本日は小動き、外部材料待ちが鮮明です。
||米国市場は3指数揃って下落
前日の米株式市場は続落し、前日比204ドル57セント(0.45%)安の4万4632ドル99セント、ナスダックは5営業日ぶりに反落し、前日比80.294ポイント(0.37%)安の2万1098.291、S&P500種も7営業日ぶりに反落し、前日比18.91ポイント(0.29%)安で取引を終えました。
企業決算発表が相次ぎ、内容を見極めたいとの心理が広がりました。米中貿易協議の合意が見えてきましたが、市場では織り込み済みとの認識が強く、支援材料にはなりませんでした。今後は日本市場同様、FOMCでのパウエル議長発言と通商協議の行方が最大の焦点となります。
【 今後の投資戦略】
本日、日本市場は政策イベントや企業決算を前に持ち高調整の一日でした。金融政策の発表待ちで、半導体・輸出関連株に短期的な売り圧力がかかり、小売・インバウンドなど内需系は引き続き資金が流入しています。今後も外部環境影響を受けやすいハイテクと、国内消費主導のセクターに注目です。景気減速リスクの高まる素材・重工業は継続して警戒が必要です。
注目の銘柄は上昇トレンドを形成していましたが、決算結果を受けて大きく売られたアドバンテスト、そしてANAホールディングスです。両方とも下げ幅が大きく、今週末まで決算発表結果を反映するプロセスが終わると上か下明確な方向性が決まるでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,654.70 | -19.85(-0.05%) |
TOPIX | 2,918.84 | +10.20(0.35%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 147.96 - 147.98 | -0.61(-0.41%) |
ユーロ・円 | 170.93 - 170.94 | -0.73(-0.42%) |
ユーロ・ドル | 1.1551 - 1.1553 | -0.0003(-0.02%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,632.99 | -204.57(-0.45%) |
S&P500種 | 6,370.86 | -18.91(-0.29%) |
ナスダック | 21,098.291 | -80.294(-0.37%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.555 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.322 | -0.090 |