【市場の総括】
2025年7月31日の東京株式市場は5営業日ぶりに反発しました。終値は前日比415円12銭(1.02%)高の4万1069円82銭で取引を終えました。東京市場は日銀の金融政策現状維持決定と決算を手がかりに反発しましたが、上値の重い展開が続きました。米国市場では主要3指数がまちまちとなり、FOMC後のパウエルFRB議長発言を受けて利下げ期待が後退し、ダウ・S&P500が続落しました。
投資家の関心は引き続き日米の金融政策や企業決算の内容に集中しています。月末を迎えた今月は、高値警戒感とイベント消化の攻防が目立つ1カ月となりました。
||米国市場はまちまち続落の雰囲気つよく
前日の米株式市場は3日続落し、前日比171ドル71セント(0.38%)安の4万4461ドル28セント、ナスダックは反発し、前日比31.383ポイント(0.14%)高の2万1129.674、S&P500種は続落し、前日比7ドル96セント(0.12%)安の6392ドル90セントで取引を終えました。
FOMC後のパウエル議長発言で早期利下げ期待が後退し、ダウとS&P500は続落。一方でハイテク上昇に支えられナスダックは反発しました。主要企業決算発表が続き、内容を見極めたいとの心理から相場は不安定に推移しました。
業種別には、非鉄金属・公益・リートなどが相対的に強く、資本財やエネルギーは軟調でした。
【 今後の投資戦略】
7月終わりました。動画の中でも解説していますが、夏バテ相場なんてなんのこと?というほど強い一ヶ月となりました。下がったら下がったで、上がったらまた上がったことで個人投資家は常に悩むことになります。相場の経験が長くなっても、「市場なんて楽勝!」と言えるようになるのは永遠にないのではないかと思います。それでも、それ以上のリワードがあるから投資は楽しい!と言いながら続けられるわけです。
前置きが長くなりましたが、改めて2025年7月相場は大きく変動する1カ月となりました。月間を通して投資家心理は、上値期待と調整の攻防が続き、個別銘柄間格差が一層拡大した印象です。来月以降もイベント多発が見込まれ、材料ごとに流れを掴む柔軟な対応が求められます。
混沌とした市場の中で力を発揮するのは世界の流れに逆らわずに乗っていくことです。エヌビディアに続き、マイクロソフトが時価総額4兆ドルクラブ入り、グーグルの躍進継続、この流れをみると、世界はまだハイテクを中心にAIに乗っていくというのが見えてきます。
今後のヒントになることを祈って。
そして8月もよろしくお願い致します。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 41,069.82 | +415.12(1.02%) |
TOPIX | 26,508.53 | +199.85(0.76%) |
為替(日本時間 18:00) | ||
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ドル・円 | 149.73 - 149.75 | +1.65(1.11%) |
ユーロ・円 | 171.35 - 171.36 | +0.27(0.15%) |
ユーロ・ドル | 1.1442 - 1.1444 | -0.0111(-0.96%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,461.28 | -171.71(-0.38%) |
S&P500種 | 6,362.90 | -7.96(-0.12%) |
ナスダック | 21,129.674 | +31.383(0.14%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.545 | -0.010 |
米10年国債(%) | 4.374 | +0.052 |