【市場の総括】
2025年8月6日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比245円32銭(0.60%)高の4万0794円86銭で取引を終えました。朝方は前日の米株安が重石となりマイナスの場面もありましたが、じわじわと進む円安や輸出関連株への買いが相場を下支えしました。
好決算企業へ資金シフト、循環物色も活況でインフラ・電線・防衛関連などが堅調でした。また、半導体銘柄には材料が多く、個別物色も目立つ一日となりました。ただし、半導体の一部は材料待ちで値動きが鈍化しているところもあるので、注意が必要です。
||米国市場は3指数揃って下落
前日の米株式市場は反落し、前日比61ドル90セント(0.14%)安の4万4111ドル74セント、ナスダックは反落し、前日比137.032ポイント(0.65%)安の2万0916.550、S&P500種も反落 し、前日比30ドル75セント(0.48%)安の6299ドル19セントで取引を終えました。
サービス業景況感(ISM非製造業指数)の悪化と、トランプ大統領による医薬、半導体などの品目別の関税の新たな検討発言で景気減速と物価上昇懸念が強まりました。いわゆるスタグフレーションの前兆です。
【 今後の投資戦略】
今日の強く動いた日経、再び41,000円を目指す動きになりました。円安により自動車関連が物色された他、電線、インフラ、防衛などはまだまだ堅調です。中・長期的にも注目し続けるには十分価値があるでしょう。
循環物色と好決算への反応が顕著なので、決算ピークや中央銀行会合などのイベント後の地合い改善に着目します。押し目を作る場合は、チャンスだと思い積極的な押し目買い戦略を実行していきます。
注目銘柄は内需と外需のバランスを考えたJT(日本たばこ)、古河電工、フジクラなどの電線株です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,794.86 | +245.32(0.60%) |
TOPIX | 2,966.57 | +30.03(1.02%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 147.50 - 147.51 | +0.14(0.09%) |
ユーロ・円 | 170.85 - 170.86 | +0.72(0.42%) |
ユーロ・ドル | 1.1582 - 1.1583 | +0.0037(0.32%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,111.74 | -61.90(-0.14%) |
S&P500種 | 6,299.19 | -30.75(-0.48%) |
ナスダック | 20,916.550 | -137.032(-0.65%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.490 | +0.020 |
米10年国債(%) | 4.215 | +0.021 |