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2025年9月19日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年9月19日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比257円62銭(0.57%)安の4万5045円81銭で取引を終えました。午前中の史上最高値更新から反落となり、引けは日経平均・TOPIXとも前日比マイナスになりました。

反落の要因となったのは、日銀によるETF保有分の市場売却方針発表。投資家心理が悪化、大きくリスクオフを誘いました。午前は米株高追い風で最高値を更新したものの、午後に日銀のETF売却決定により一転して大幅安。ETF売却は限定的にとどまる観測がある反面、利益確定売りとリスク警戒の売りが同時に発生しました。

||米国市場は利下げ決定で上昇

前日の米株式市場は続伸し、前日比124ドル10セント(0.26%)高の4万6142ドル42セント、ナスダックは3日ぶりに反発し、前日比209.399ポイント(0.94%)高の2万2470.725、S&P500種も反発 し、前日比31.61ポイント(0.47%)高の6631.96で取引を終えました。

ハイテクや半導体主導で主要3指数がしっかりでした。米10年債利回り低下とFOMC以降のリスクオン姿勢が継続しました結果といえるでしょう。失業保険申請件数の減少、景気回復期待がセンチメントを押し上げた他、追加利下げ期待はやや後退したものの、企業業績・AI関連需要への期待が相場を牽引しました。

【 今後の投資戦略】

順調にあげる一週間が終わりました。今日は250円を超える下げだったのに、順調に上げるってどういうこと?と疑問に思うかもしれませんが、ここまで進んで、永遠に進むとも思いましたか?史上最高を記録したのでその後の利益確定くらいは受け入れる必要があります。

本日は、日銀のETF売却という想定外の政策材料が需給面に影響し、イベント系リスクへの警戒感が広がりました。ETF売却で大型株の換金売りが警戒された結果であり、短期的にはグロース市場や外需関連株への資金循環が継続する可能性があります。上昇はサンバイオ<4592>、技術承継機構<319A>など、グロース市場の主力株が主導、ファストリ、TDK、ソニーG、任天堂などの値がさ株が利益確定で下落をリードしました。


来週以降は、ETF売却ペースの様子見や米国のインフレ状況、雇用統計などの外部環境の変化を織り込む展開となる見通しです。政策リスクと新興市場への資金(セクター)ローテーションに注目、グロース市場の強含みを利用した押し目拾い戦略が有効な週間となりそうです。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 45,045.81 -257.62(-0.57%)
TOPIX 3,147.68 -11.19(-0.35%)
為替(日本時間 17:00)
ドル・円 147.82 - 147.84 +0.71(0.48%)
ユーロ・円 174.11 - 174.12 +0.06(0.03%)
ユーロ・ドル 1.1776 - 1.1777 -0.0055(-0.46%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 46,142.42 +124.10(0.26%)
S&P500種 6,631.96 +31.61(0.47%)
ナスダック 22,470.725 +209.399(0.94%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.635 +0.040
米10年国債(%) 4.107 +0.026
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