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2025年10月1日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年10月1日の東京株式市場は4日続落しました。終値は前日比381円78銭(0.85%)安の4万4550円85銭で取引を終えました。前週からの調整局面が継続しました。

機関投資家の四半期・期初リバランスや利益確定売り、米政府機関閉鎖リスク・国内政策不透明感が重しとなりました。東証プライム全体の値下がり銘柄が90%超という全面安商状、グロース250指数は大幅続落し新興市場からの資金流出も目立ちました。

||米国市場は3営業日続伸

前日の米株式市場は3日続伸し、前日比81ドル82セント(0.17%)高の4万6397ドル89セント、ナスダックは3日続伸し、前日比68.855ポイント(0.30%)高の2万2660.009、S&P500種も続伸し、前日比27.25ポイント(0.40%)高の6,688.46で取引を終えました。

根強い利下げ期待に支えられ終盤の買いが強まりダウは最高値を更新しました。ただし米政府のつなぎ予算をめぐっての不透明感でリスクオフ局面も混在し、アジア株に売り圧力が波及しました。

【 今後の投資戦略】

個別ではSBG(ソフトバンクG・9984)、東京エレク(8035)、ファナック(6954)が下げを主導しました。プラスは中外薬品(4519)、ファーストリテイリング(9983)など一部ディフェンシブ銘柄に買いが向かい資金がシフトしている様子が伺えます。


下げの要因となったのは注目の米政府閉鎖。長期化への警戒感により為替はドル安・円高にふれ、日銀短観のやや慎重な内容など複数要因が重なり下げ幅を拡大しました。需給要因では機関投資家のリバランス売りに押される展開でした。

四半期初・期初リバランスや利益確定売りが一巡すれば、イベント通過後は「押し目狙い」の流れも意識されやすくなるでしょう。本日から始まった10月の相場は4日の自民党総裁選、日銀会合、米政府閉鎖リスクに加え、米国の物価・雇用統計など注目イベントが多数。政策・需給の変化による変動性の高まりに警戒する1ヶ月になりそうです。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 44,550.85 -381.78(-0.85%)
TOPIX 3,094.74 -42.86(-1.37%)
為替(日本時間 18:00)
ドル・円 147.08 - 147.09 -0.98(-0.66%)
ユーロ・円 172.91 - 172.93 -0.96(-0.55%)
ユーロ・ドル 1.1755 - 1.1757 +0.0012(0.10%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 46,397.89 +81.82(0.17%)
S&P500種 6,688.46 +27.25(0.40%)
ナスダック 22,660.009 +68.855(0.30%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.650 +0.005
米10年国債(%) 4.149 +0.010
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