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2025年10月6日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年10月6日の東京株式市場は3日続伸しました。終値は前週末比2175円26銭(4.75%)高の4万7944円76銭で取引を終えました。先週末の自民党総裁選で高市新総裁が選出されたことで「高市トレード」が加速しました。

大型政策期待と円安進行が市場を強く押し上げ、特に防衛・インフラ・エネルギー・金融が主導しました。東証プライム全体の9割に迫る銘柄が上昇する全面高商状。海外投資家の短期資金流入やショートカバーも重なった印象です。
一方で、短期間の急騰から来る利益確定売りへの警戒感も残ります。今週は新政権の初動政策やマクロイベント、海外不透明感などが波乱材料となる可能性もあるため、値動きの大きな地合いに引き続き注意したい局面です。

||米国市場はまちまち

前日の米株式市場は6日続伸した。前日比238ドル56セント(0.51%)高の4万6758ドル28セント、ナスダック6営業日ぶりに反落し、前日比63.545ポイント(0.27%)安の2万2780.506、S&P500種はわずかに反発し、前日比0.44ポイント(0.00%)高の6,715.79で取引を終えました。

米10年国債利回りは再び4.15%前後で高止まりでした。週末発表予定だった雇用統計が政府閉鎖問題の影響で公表見送りとなり、不透明感が増した中、追加利下げへの期待感が株価を支えました。セクター別では金融・ディフェンシブ・エネルギーが堅調、ITは軟調でした。

【 今後の投資戦略】

また歴史がぬ塗り替えられましたね。大きな材料出尽くし期待と“高市新政権の政策発表待ち”で、短期的には過熱感からの調整も視野に入れるべきスタンスの一日となりました。日経平均・TOPIXともに史上最高値を大きく更新し、政策テーマ株(防衛/インフラ/再エネ)が乱高下しています。
今週は上昇の後、利益確定売り、政策発表内容の見極めによる乱高下などに対応する慎重なポジション調整が必要になりそうです。

現状と今後の戦略をまとめると、

•防衛・インフラ・エネルギー・金融株が引き続き注目。
•一方、消費株や割高グロース株には戻り売りや利益確定売りが増加。
•為替が円安トレンドに突入。特に輸出株、素材系に強い追い風。
•ショートカバー・ファンドのリバランス玉には週後半注意。
•好業績・テーマ性先行銘柄は押し目形成後の買い場も意識。
•米株ではディフェンシブ・金融系の強含みとIT株の揺り戻しに注意。
•イベント前後の荒い値動き、グローバルリスクへの目配りが不可欠。
以上、考えることが増えるので複雑な週間になりそうです。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 47,944.76 +2,175.26(4.75%)
TOPIX 3,226.06 +96.89(3.10%)
為替(日本時間 17:30)
ドル・円 150.29 - 150.31 +2.89(1.96%)
ユーロ・円 175.24 - 175.26 +2.30(1.32%)
ユーロ・ドル 1.1658 - 1.1660 -0.0074(-0.63%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 46,758.28 +238.56(0.51%)
S&P500種 6,715.79 +0.44(0.00%)
ナスダック 22,780.506 -63.545(-0.27%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.680 +0.020
米10年国債(%) 4.121 +0.037
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