【市場の総括】
2025年10月14日の東京株式市場は大幅に続落しました。終値は前週末比1241円48銭(2.58%)安の4万6847円32銭で取引を終えました。
10月14日の日経平均は変動性が高い相場となりました。終値と大きく下落し、久しぶりに47,000円台を割り込みました。しかし、休み期間中の先物の動きと比較すると、まだ「マシな方」だったと言えます。
||米国市場は反発
前日の米株式市場は6営業日ぶりに反発し、前週末比587ドル98セント(1.29%)高の4万6067ドル58セント、ナスダックは3営業日ぶりに反発し、前週末比490.178ポイント(2.20%)高の2万2694.608、S&P500種も反発し、前日比102.21ポイント(1.55%)高の6,654.72で取引を終えました。
トランプ氏が中国との貿易摩擦において一歩引くような発言をしたことで市場には安心感が漂いました。ただし、一時的なジェスチャーに過ぎない可能性が高く、世界はトランプ砲に対する免疫を取得していると思われます。
【 今後の投資戦略】
押し目買いのチャンスか
個人的にはある程度の下落は押し目を作ってくれるチャンスになると考えています。
海外リスク要因の分析
トランプ氏の発言については、「オオカミ少年効果」が出ていると判断します。多くの投資家が既にトランプ氏の発言パターンに慣れており、わりと落ち着いた反応を見せるようになっています。
中国が更に強く出たとしても、追加関税をさらにかけることは、アメリカ国内の景気への影響も大きくなるため、現実的ではありません。結局は上げた拳を落とすところを探すことになり、中国との交渉が必須となるでしょう。
国内政治リスクの分析
政権交代の可能性について不安視されていますが、これは押し目買いのチャンスだと考えています。政権交代が起きるためには、立憲民主党と国民民主党が政策をすり合わせ、単一の候補を出す必要があります。しかし、この2つの政党の政策には大きな隔たりがあります。真逆の政策を短期間で一つにまとめることは極めて困難です。個人間でさえ難しい調整を、2つの政党間で行うことは相当難しいでしょう。
したがって、今夜のアメリカ市場の動きも気にする必要はありますが、基本的には:下がってきたら押し目を作ってくれたと考え、ありがたく頂くという姿勢で臨んでよいと考えています。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 46,847.32 | -1,241.48(-2.58%) |
TOPIX | 3,133.99 | -63.60(-1.99%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 151.89 - 151.90 | -0.95(-0.62%) |
ユーロ・円 | 175.73 - 175.74 | -1.22(-0.68%) |
ユーロ・ドル | 1.1568 - 1.1570 | -0.0009(-0.07%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 46,067.58 | +587.98(1.29%) |
S&P500種 | 6,654.72 | +102.21(1.55%) |
ナスダック | 22,694.608 | +490.178(2.20%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.655 | -0.035 |
米10年国債(%) | 4.032 | -0.108 |