【市場の総括】
2025年10月20日の東京株式市場は大幅に反発しました。終値は前週末比1603円35銭(3.37%)高の4万9185円50銭で取引を終えました。6日ぶりに史上最高値を更新しました。米株高、円安進行、自民・維新連立協議進展と高市氏首相選出期待が複合的に好材料となり、相場全体に強力な買いが入りました。
月間上げ幅も4,000円超と秋相場のピークに向けてフルスロットルの展開となっています。前週末の米株高や連立政権協議進展による財政出動期待から、寄付き直後から買いが殺到し、金融・通信・ハイテクなど主力銘柄が全面高となりました。高市氏の首相選出公算にともない「高市トレード」が再燃し、先物主導の急騰が目立っています。業種別でもほぼ全セクターがプラスとなり、銀行・情報通信・電気機器の上昇が特に顕著でした。
||米国市場は上昇
17日の米株式市場は3日ぶりに反発し、終値は前日比238ドル37セント(0.51%)高の4万6190ドル61セント、ナスダックは反発し、終値は前日比117.438ポイント(0.52%)高の2万2679.975、S&P500種も反発し、前日比34.94ポイント(0.52%)高の6,664.01で取引を終えました。
米中通商懸念が後退し、トランプ大統領の対中交渉前向き発言や地銀決算が想定超で投資家心理が改善しました。主力ハイテク及び自動車セクターが堅調、地銀の信用不安解消で幅広い銘柄が買われました。米長期金利上昇や地政学リスクは残るものの、市場はリスク選好姿勢を強めています。来週から本格化する企業決算・APEC首脳会談の行方にも引き続き注視が必要です。
【 今後の投資戦略】
ついに来るのか、5万円の時代。本日の動きからはみんなの頭にこの言葉が浮かんたのではないでしょうか。確かに、上げ幅にしろ、数字の終わり方にしろ、もう視野に入れても良いでしょうというところまできました。論理的には説明が不可能な領域に来ていますが、これも心理的な要因が大きいと言えます。
この時点で、関西的な言い方なら買わないと損、気取った言い方なら持たざるリスクが強く意識されて、高値からでもさらに買ってくる動きとつながりました。それにプラスしてショートカバーも入ると、踏み上げもくわわり上昇幅を広げます。まさしく現在の状況をあらわしています。
買われすぎが意識されるレベルではありますが、利益確定が進んだ後、米国市場まで後押しの材料になってくれると、再び上昇トレンドにもどり継続する可能性があります。当分、主要銘柄の調整が入ると押し目買いのチャンスだと思うのが良いです。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 49,185.50 | +1,603.35(3.37%) |
TOPIX | 29,279.45 | +701.90(2.46%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 150.74 - 150.75 | +1.05(0.70%) |
ユーロ・円 | 175.74 - 175.75 | +0.40(0.22%) |
ユーロ・ドル | 1.1657 - 1.1659 | -0.0055(-0.46%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 46,190.61 | +238.37(0.51%) |
S&P500種 | 6,664.01 | +34.94(0.52%) |
ナスダック | 22,679.975 | +117.438(0.52%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.670 | +0.045 |
米10年国債(%) | 4.011 | +0.040 |