【市場の総括】
2025年10月23日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比666円18銭(1.35%)安の4万8641円61銭で取引を終えました。前週からの「高市トレード」による急上昇の反動で利益確定売りも膨らみ、日経平均は一時900円超の下げ幅を記録しました
米ハイテク株安を受けて東京市場では朝方から半導体関連株を中心に売りが優勢となりました。特に、ソフトバンクグループ、ルネサスエレクトロニクス、SUMCOなど主力ハイテク株に大口の利益確定売りが出て、指数の押し下げ要因となりました。週初までの急騰で高値警戒感が強まり、投資家のポジション調整も進みました。一方、銀行などバリュー株には買いが入り、下支え要因となっています。
||米国市場はリスク再燃で下落
前日の米株式市場は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比334ドル33セント(0.71%)安の4万6590ドル41セント、ナスダックは続落し、終値は前日比213.270ポイント(0.92%)安の2万2740.396、S&P500種も続落し、前日比35.95ポイント(0.53%)安の6,699.40で取引を終えました。
トランプ政権による中国製品への追加制裁検討や、米中間のハイテク製品取引規制方針などが嫌気され、半導体・テクノロジー関連株中心に売りが広がりました。加えて米企業決算ではネットフリックスやテキサス・インスツルメンツの業績見通しが市場予想を下回り、リスク回避姿勢が強まりました
【 今後の投資戦略】
5万円をすぎるか、近くまで行くと利益確定の売りが進みます、という解説をした先週。その通りの動きと言えるでしょう。米中対立懸念と決算シーズンの警戒感が一時的にリスク回避ムードを強める一方で、テクニカル的には日本株の中期上昇トレンドは維持されています。急騰後の調整が進めば、再び押し目買いの好機になる可能性が高いです。これが私の現在における相場観です。
それに基づいて考えると、日経平均は短期的に4万8000円台前半を下値メドとした調整局面入りだと判断、5万円接近局面の利益確定を経て年末高を目指す上昇トレンド維持の可能性が高いでしょう。特に押し目を作ったハイテク・AI関連には再び資金が向かうので継続して注目です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 48,641.61 | -666.18(-1.35%) |
TOPIX | 3,253.78 | -12.65(-0.39%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 152.53 - 152.55 | +0.71(0.46%) |
ユーロ・円 | 176.87 - 176.88 | +0.75(0.42%) |
ユーロ・ドル | 1.1594 - 1.1596 | -0.0006(-0.05%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 46,590.41 | -334.33(-0.71%) |
S&P500種 | 6,699.40 | -35.95(-0.53%) |
ナスダック | 22,740.396 | -213.270(-0.92%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.655 | +0.005 |
米10年国債(%) | 3.946 | -0.018 |