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2025年11月4日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年11月4日の東京株式市場は反落しました。終値は-914.14(1.74%)安の51,497円20銭で取引を終えました。利益確定売りが強まったことで主力株が大きく反落しました。

主力株は利益確定売りが広がり大幅安、ソフトバンクGや東京エレクトロンといった大型株が指数を押し下げました。背景には直近の急ピッチな上昇による高値警戒感、加えて米国市場の一部軟調や為替介入思惑も加味されています。業種別では空運業が上昇トップ、海運業が下落トップでした。情報・通信、サービス、小売の調整も目立ちました。

||米国市場はまちまちな動き

3日の米株式市場は反落し、終値は前週末比226ドル19セント(0.47%)安の4万7336ドル68セント、ナスダックは続伸し、終値は前週末比109.766ポイント(0.46%)高の2万3834.723、S&P500種も促進し、前日比11.77ポイント(0.17%)高の6,851.97で取引を終えました。

米国市場は高値警戒感、利下げ期待の後退、ISM製造業景況指数の予想下振れがダウ平均を押し下げ、一方テック株が相場を下支えしました。半導体やクラウド関連ではエヌビディアやアマゾンなど特定銘柄が上昇。セクター内の選別物色が続いています。
今後の注目は雇用統計や小売関連指標、FRB関係者発言です。利下げ観測の不透明さから指数は上値の重い展開も予想されます。

【 今後の投資戦略】

一回足元を固める動きとなるのでしょうか。900円を超える下げ幅を記録しました。本日の下げは急ピッチな上昇の一服で利益確定売りがメインと考えてよいでしょう。
急激な上昇の後、次第に米経済指標や為替介入観測への警戒感が高まっています。業種別の動きで目立つのは、海運業が特に売り優勢で、空運業(ANA、JALなど)は買いが目立つということです。その他、情報・通信や小売は調整が継続しました。

明日5日は、決算発表のピーク、トヨタの発表が予定されています。その結果によって日本市場は方向感が定まると思いますが、その後も、ISM、雇用統計などが米国市場で続きます。今週は変動性高く動くという見方は継続していきます。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 51,497.20 -914.14(-1.74%)
TOPIX 3,312.16 -19.67(-0.59%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 153.52 - 153.53 -0.78(-0.50%)
ユーロ・円 176.92 - 176.93 -1.52(-0.85%)
ユーロ・ドル 1.1523 - 1.1525 -0.0041(-0.35%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 47,336.68 -226.19(-0.47%)
S&P500種 6,851.97 +11.77(0.17%)
ナスダック 23,834.723 +109.766(0.46%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.675 +0.020
米10年国債(%) 4.112 +0.038
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