【市場の総括】
2025年11月5日の東京株式市場は大幅に続落しました。終値は前日比1284円93銭(2.50%)安の5万0212円27銭で取引を終えました。一時、2,400円超の下落となり5万円割れも記録しました。AI・半導体関連の急伸銘柄(ソフトバンクG、アドバンテスト、東京エレクトロン)が軒並み下落しました。
決算発表で物色された一部銘柄のみが堅調で、米国市場の下落を受けた売りや、過熱感への警戒が下落の要因です。午後からは押し目買いを入れる動きもありましたが、本質的な地合いは軟調でした。
||米国市場は大幅な下落
4日の米株式市場は続落し、終値は前日比251ドル44セント(0.53%)安の4万7085ドル24セント、ナスダックは3営業日ぶりに反落し、終値は前日比486.086ポイント(2.03%)安の2万3348.637、S&P500種も反落し、前日比80.42ポイント(1.17%)安の6,771.55で取引を終えました。
米国市場も主要指数が揃って反落。FRBの利下げ期待後退や、ハイテク・半導体株のバリュエーション警戒から利益確定売りが強まりました。特にAI関連・半導体セクターが重しとなり、フィラデルフィア半導体指数は4%超安。パランティア・テクノロジーズやAMD、クアルコムなどが大きく下げています。
【 今後の投資戦略】
2日連続の大きな下げであっという間に5万円を割り込む場面まで演出しました。上げてくるスピードが早かった分、調整に入る時もそのスピードは想像を超えるのが普通です。業種別ではその他製品、陸運、建設業などが強かった一方、非鉄金属・電気機器・情報通信・機械等は値下がりが目立ちました。
反面、その他製品、陸運業、建設業、小売業などの内需・ディフェンシブ業種が上昇率上位を占めています。資金が循環し始めたので、短期間では上記の業種に注目するのがよいでしょう。また、経済指標の発表などもまだ残っているので、ボラティリティが高まるのは目に見えているので、下げに転じたと思いこんで、空売りのポジションを増やすのは真剣になるのがよいでしょう。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 50,212.27 | -1,284.93(-2.50%) |
| TOPIX | 3,268.29 | -41.85(-1.26%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 153.70 - 153.71 | +0.12(0.07%) |
| ユーロ・円 | 176.57 - 176.58 | -0.47(-0.26%) |
| ユーロ・ドル | 1.1487 - 1.1489 | -0.0040(-0.34%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 47,085.24 | -251.44(-0.53%) |
| S&P500種 | 6,771.55 | -80.42(-1.17%) |
| ナスダック | 23,348.637 | -486.086(-2.03%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.665 | -0.005 |
| 米10年国債(%) | 4.081 | -0.031 |





