【市場の総括】
2025年11月7日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比607円31銭(1.19%)安の5万0276円37銭で取引を終えました。米国株安とAI関連を中心とした成長株の急落が主因となり、急落局面となりました。
週初からの高値圏反落や地合い悪化を背景に、主力株だけでなく幅広い業種に売りが波及しました。今週(11月3-7日)は、先週の大幅高の反動と主要イベント消化を受けた調整相場となっています。
||米国市場はハイテクを中心に急落
6日の米株式市場は反落し、終値は前日比398ドル70セント(0.84%)安の4万6912ドル30セント、ナスダックは反落し、終値は前日比445.804ポイント(1.89%)安の2万3053.993、S&P500種も反落し、前日比75.97ポイント(1.11%)安の6,720.32で取引を終えました。
ハイテク株やエネルギー株など幅広い業種に売りが膨らみました。市場は2026年前半までに複数回の利下げを織り込む一方、インフレ再燃の懸念も根強く、方向感が出にくい状況です。
【 今後の投資戦略】
目まぐるしい一週間が終わりました。今年に入っては疲労感を感じる週間が多く、週末になったと思うと、「あ、相場がない、ラクだ!」感じることが多くなったのが本音です。今週は先週の急騰から一転、反動で大幅反落となり調整色が強まっています。本日は主力グロース株急落をきっかけに幅広い銘柄に売りが波及しました。
これで下げトレンドに転じるのか?まだ判断は早いでしょう。指数は重要な節目である5万円を割り込むと一旦下げ渋る動きも確認できますが、新たな上昇トレンドへの回帰には米国市場や決算内容次第という側面も強いです。現状では、引き続き政策・為替・企業業績など複数材料の同時進行を念頭に慎重なポジション管理が必要です。
電機・精密、情報通信、自動車等の主力業種が総じて弱く、大型株から中小型まで売りが広がりましたが、逆に、ディフェンシブ系や一部リバウンド期待の銘柄が底堅さを見せる場面もあります。来週からの選別へのヒントにしたい動きです。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 50,276.37 | -607.31(-1.19%) |
| TOPIX | 3,298.85 | -14.60(-0.44%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 153.47 - 153.48 | -0.39(-0.25%) |
| ユーロ・円 | 177.00 - 177.01 | -0.07(-0.03%) |
| ユーロ・ドル | 1.1532 - 1.1534 | +0.0024(0.20%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 46,912.30 | -398.70(-0.84%) |
| S&P500種 | 6,720.32 | -75.97(-1.11%) |
| ナスダック | 23,053.993 | -445.804(-1.89%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.680 | ±0.000 |
| 米10年国債(%) | 4.085 | -0.071 |





