【市場の総括】
2025年11月25日の東京株式市場は小幅に反発しました。終値は前週末比33円64銭(0.07%)高の4万8659円52銭で取引を終えました。TOPIXは3,290.89(-6.84、-0.21%)、グロース市場指数は874.94(-13.92、-1.57%)で引けました。
日経平均は米国株高を受けて上昇で始まりましたが、前場の上昇幅は縮小し、後場には一時マイナス圏に落ち込む場面もありました。特にソフトバンクグループ(SBG)の大幅安が日経平均を340円ほど押し下げる要因となりました。上昇要因は米国ハイテク株の堅調さや一部の好業績銘柄への物色です。一方で、国内長期金利の高止まりや一部大型株の利益確定売りが重しとなっています。
||米国市場は続伸
24日の米株式市場は続伸し、終値は前週末比202ドル86セント(0.43%)高の4万6448ドル27セント、ナスダックは続伸し、終値は前週末比598.922ポイント(2.68%)高の2万2872.005、S&P500種も続伸し、前日比102.13ポイント(1.54%)高の6,705.12で取引を終えました。
前日比大幅上昇となりました。米国市場はインフレ懸念の後退と年内利下げ期待再燃を背景に、ハイテク・グロース株中心に買いが入りました。金利の押し下げでリスク資産が優勢となり、主要各指数は心理的節目を回復しています。市場の上昇要因はインフレ予想の落ち着き・金融緩和観測による投資家のリスク選好姿勢です。一部銘柄は利益確定売りも出ましたが、全体としては強い値動きとなりました。
【 今後の投資戦略】
本日注目されたのは、ソフトバンクグループの大幅安による日経平均の押し下げと米ハイテク株の堅調さです。日経は一時大きく戻しつつも、SBGの下落が全体を抑えました。日本市場の今後の指数動向は、米国リスク資産の堅調さと国内金利・為替の動向に依存するでしょう。
当面は米国株高につられる堅調さが残るものの、国内長期金利上昇や大型株の上値重さに注意が必要です。今後の戦略としては、「金利上昇リスクと景気変動を見ながら、強い業種銘柄に絞った選択的投資、調整局面ではポジションの見直しを徹底すること」が求められます。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 48,659.52 | +33.64(0.07%) |
| TOPIX | 3,290.89 | -6.84(-0.21%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 156.66 - 156.67 | -0.07(-0.04%) |
| ユーロ・円 | 180.50 - 180.51 | -0.37(-0.20%) |
| ユーロ・ドル | 1.1520 - 1.1521 | -0.0020(-0.17%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 46,448.27 | +202.86(0.43%) |
| S&P500種 | 6,705.12 | +102.13(1.54%) |
| ナスダック | 22,872.005 | +598.922(2.68%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.795 | +0.015 |
| 米10年国債(%) | 4.028 | -0.035 |





