【市場の総括】
2025年11月27日の東京株式市場は3日続伸しました。終値は前日比608円03銭(1.23%)高の5万0167円10銭で取引を終えました。TOPIXも上昇し、11月13日に付けた終値ベースの最高値水準をザラ場で上回る場面があるなど、広範な銘柄に買いが広がった一日となりました。
グロース市場では東証グロース250指数が続伸し、新興株にも資金が向かう流れが確認されており、リスク選好の裾野が広がっていることがうかがえます。上昇要因としては、前日の米国株が4営業日続伸するなど一段高となったことに加え、半導体関連株にショートカバーを交えた買い戻しが入り、先物主導で指数を押し上げた点が挙げられます。
また、業種別では電気機器をはじめとする景気敏感セクターが上昇トップグループとなる一方、ディフェンシブ色の強い医薬品などは相対的に弱く、リスクオン色が強まる業種間の明暗が分かれました。
||米国市場は続伸
26日の米株式市場は4日続伸し、終値は前日比314ドル67セント(0.66%)高の4万7427ドル12セント、ナスダックは4日続伸し、終値は前日比189.099ポイント(0.82%)高の2万3214.690、S&P500種も4日続伸し、前日比46.73ポイント(0.69%)安の6,812.61で取引を終えました。
12月以降の追加利下げ観測が株式市場を支える格好となりました。特にハイテク・半導体関連株が上昇を牽引する形で、主要3指数がそろって堅調な値動きとなっています。
新規失業保険申請件数が市場予想を下回るなど、米経済指標が景気の腰折れ懸念を和らげる一方、FRBによる追加利下げ期待が残っていることで、「景気減速懸念+金融緩和期待」のバランスが株高要因として働いている状況です。
【 今後の投資戦略】
日経平均は5万円台を回復し、3日続伸とモメンタムが強まっています。また、TOPIXは最高値更新が視野に入り、バリュー・大型株への資金流入が継続しています。業種別では、電気機器を筆頭に、景気敏感・ハイテク関連セクターが上昇トップグループとなり、市場全体の上昇を主導しました。
一方で、医薬品などディフェンシブセクターは相対的に弱く、リスクオン相場のなかで資金シフトの対象となっています。今後は、半導体・電子部品など世界的な投資テーマと連動する業種に注目する一方、急騰後のハイベータ銘柄や業績モメンタムの弱いセクターへの過度の集中は控えた方が良い局面です。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 50,167.10 | +608.03(1.23%) |
| TOPIX | 3,368.57 | +13.07(0.39%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 156.14 - 156.15 | -0.23(-0.14%) |
| ユーロ・円 | 181.00 - 181.02 | -0.07(-0.03%) |
| ユーロ・ドル | 1.1591 - 1.1593 | +0.0012(0.10%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 47,427.12 | +314.67(0.66%) |
| S&P500種 | 6,812.61 | +46.73(0.69%) |
| ナスダック | 23,214.690 | +189.099(0.82%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.795 | -0.020 |
| 米10年国債(%) | 3.996 | -0.002 |





