【市場の総括】
2025年12月4日の東京株式市場は3日続伸しました。終値は前日比1163円74銭（2.33%）高の5万1028円42銭で取引を終えました。 TOPIXも3,398.21と63.89ポイント高（+1.92％）で引け、広範な銘柄に買いが広がる強い値動きとなりました。 東証プライム指数も+1.92％高と、主力株中心に底堅さが確認されています。
上昇要因としては、米株高を受けたセンチメント改善に加え、半導体関連などハイテク株を中心に業績期待の高い銘柄に買いが集中したことが挙げられます。 日本株全体の出遅れ感や、高市政権の政策期待が相場を支えているとの見方も報じられています。 一方で、長期金利は18年ぶりの1.9％台に上昇しており、金利上昇と株高の共存という新たなフェーズに入っている点は注意が必要です。
||米国市場は3指数揃って上昇
3日の米株式市場は続伸した。終値は前日比408ドル44セント（0.86%）高の4万7882ドル90セント、ナスダックは続伸し、終値は前日比40.418ポイント（0.17%）高の2万3454.092、S&P500種も続伸し、前日比20.35ポイント（0.29%）高の6,849.72で取引を終えました。
米景気の「ソフトランディング」期待や、インフレ指標の落ち着きが再確認されていることに加え、年末に向けた機関投資家のポジション調整（株式への再配分）が指摘されています。 エネルギーや金融など景気敏感セクターが買われた一方、一部の高PERハイテク株には利益確定売りも見られました。
【 今後の投資戦略】
本日の日本市場では、半導体や産業機械、商社など景気敏感かつ成長性の高い銘柄に買いが集中し、指数を大きく押し上げました。 日経平均は5万1千円台を回復し、過去の高値圏に再接近していることから、テクニカル面でも上昇トレンドの再加速が意識されます。 一方で、長期金利は1.9％台に乗せており、バリュエーション負担が高い銘柄には引き続き選別が必要です。
トレーダーの間では意見が分かれています。こんなに動くと疲れる、これだけ動いてくれると楽しい。。。さて、あなたはどっちでしょう？業種別では、値上がり率上位に半導体製造装置、FA関連、商社などが並び、日本株をけん引する構図が続いています。 一方、REIT指数や高配当REIT関連は金利上昇の影響を受けて軟調であり、ディフェンシブセクター全般の相対的なパフォーマンスは抑えられています。 ここからは、「金利上昇下でも利益成長が期待できるセクター」と「金利上昇の恩恵を受けるセクター」に分けて戦略を組むことが重要です。
半導体・電子部品、FA・ロボット関連、総合商社、大手銀行・メガバンクはいずれも世界景気や設備投資サイクルの恩恵を受けやすく、今後も継続して注目します。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均（円） | 51,028.42 | ＋1,163.74(2.33%) |
| TOPIX | 3,398.21 | ＋63.89(1.92%) |
| 為替（日本時間 16:00） | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 155.25 - 155.26 | －0.43(－0.27%) |
| ユーロ・円 | 181.00 - 181.01 | －0.23(－0.12%) |
| ユーロ・ドル | 1.1657 - 1.1659 | ＋0.0016(0.13%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種（ドル） | 47,882.90 | ＋408.44(0.86%) |
| S&P500種 | 6,849.72 | ＋20.35(0.29%) |
| ナスダック | 23,454.092 | ＋40.418(0.17%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期（10年）国債金利（％） | 1.935 | ＋0.045 |
| 米10年国債（％） | 4.063 | －0.025 |
