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2025年12月10日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年12月10日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前日比52円30銭(0.10%)安の5万0602円80銭で取引を終えました。TOPIXは3389.02と4.10ポイント高(+0.12%)と小幅続伸し、日経平均よりも広範な銘柄群に底堅さが見られました。

新興株では、東証グロース市場指数が875.98と前日比2.75ポイント高(+0.31%)と反発し、前日に売られていたグロース株の一角に押し目買いが入っています。個別では、アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループなど日経平均寄与度の高い大型グロース株が軟調だった一方、ユニクロ(ファーストリテイリング)や自動車株が下支えしたと伝えられています。

||米国市場は続落

9日の米株式市場は続落し、終値は前日比179ドル03セント(0.37%)安の4万7560ドル29セント、ナスダックは反発し、終値は前日比30.582ポイント(0.12%)高の2万3576.486、S&P500種は続落し、前日比6.00ポイント(0.08%)安の6,840.51で取引を終えました。

FOMCでの0.25%利下げ自体はコンセンサスである一方、ドットチャートで示される2026年以降の利下げペースと、パウエル議長のインフレ認識が最大の注目点となります。利下げ回数が市場の期待を下回る場合、高PERグロース株を中心にバリュエーション調整が強まる可能性があり、イベント前後のボラティリティ拡大に備えたリスク管理が求められます。 

【 今後の投資戦略】

日経平均は5万〜5万1000円レンジでの上下を前提に、50,000円近辺では押し目買い、5万1000円超では短期のポジション軽量化を意識したレンジトレードが有効です。ただし、レンジをとっていくって、結構難しいですね。慣れてない投資家はイベント通過を大人しく待つのがよいのではないでしょうか。

TOPIXはバリュー比率が高く、金利上昇局面では金融・商社・一部輸出株の支えで相対優位が続きやすいため、指数連動ETFや高配当インデックスを軸にした中長期投資も選択肢になります。長期的にみると、サイバダインなど「フィジカルAI」関連が上昇しており、ロボット・医療・介護分野でのAI活用という長期テーマが再評価されつつあります。これは注目ですね。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 50,602.80 -52.30(-0.10%)
TOPIX 3,389.02 +4.10(0.12%)
為替(日本時間 20:30)
ドル・円 156.75 - 156.76 +0.56(0.35%)
ユーロ・円 182.34 - 182.35 +0.54(0.29%)
ユーロ・ドル 1.1634 - 1.1635 -0.0005(-0.04%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 47,560.29 -179.03(-0.37%)
S&P500種 6,840.51 -6.00(-0.08%)
ナスダック 23,576.486 +30.582(0.12%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.955 -0.005
米10年国債(%) 4.186 +0.021
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