【市場の総括】
2025年12月11日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比453円98銭(0.90%)安の5万0148円82銭で取引を終えました。TOPIXは前日比31.78ポイント安の3357.24ポイント(マイナス0.94%)と反落し、インデックス全体としても軟調な地合いとなりました。 東証グロース250指数も653.07ポイントと14.61ポイント安で、グロース市場も含めて広範に調整色が強まっています。
FOMCが市場予想通りに利下げと短国購入を決定したことでイベント通過となり、「出尽くし感」から先物主導の売りが出た点が挙げられます。 さらに、日経平均が高値圏にあったことから、利益確定売りやポジション調整の動きが強まりました。 個別では主力ハイテクやグローバル投資テーマ関連の一角に利益確定売りが広がり、指数を押し下げました。
||米国市場は3指数が反発して上昇
10日の米株式市場は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比497ドル46セント(1.04%)高の4万8057ドル75セント、ナスダックは続伸し、終値は前日比77.669ポイント(0.32%)高の2万3654.155、S&P500種も3営業日ぶりに反発し、前日比46.17ポイント(0.67%)高の6886.68で取引を終えました。
FOMCでFRBが利下げと短期国債購入を決定し、事実上の金融緩和強化と受け止められたことです。 これにより、金利低下と流動性供給の両面から株式市場への追い風が意識され、景気敏感株や金融株、インフラ関連の一角に買いが広がりました。 一方、メガテックやAI関連などはすでに高値圏にあるものも多く、個別では選別の色彩が強まっています。
【 今後の投資戦略】
11日の日本市場は、米国株高にもかかわらず先物売りに押され、日経平均・TOPIX・グロース指数のすべてが下落する「広範な調整」の一日となりました。 高値圏でのイベント通過後というタイミングもあり、目先は5万円台を巡る攻防と、TOPIXの3300ポイント台半ばでの需給バランスが意識されます。
業種別では、FOMC後の金利低下期待と景気減速懸念が交錯し、金融、ハイテク、景気敏感、ディフェンシブの間でローテーションが速い相場が続いています。 東証プライムでは、主力輸出株や高バリュエーションのグロースが売られる一方で、一部の高配当・ディフェンシブ株には物色が向かう構図です。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 50,148.82 | -453.98(-0.90%) |
| TOPIX | 3,357.24 | -31.78(-0.94%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 156.08 - 156.09 | -0.57(-0.36%) |
| ユーロ・円 | 182.39 - 182.41 | -0.08(-0.04%) |
| ユーロ・ドル | 1.1685 - 1.1686 | +0.0037(0.31%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 48,057.75 | +497.46(1.04%) |
| S&P500種 | 6,886.68 | +46.17(0.67%) |
| ナスダック | 23,654.155 | +77.669(0.32%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.930 | -0.025 |
| 米10年国債(%) | 4.144 | -0.042 |





