【市場の総括】
2025年12月18日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比510円78銭(1.03%)安の4万9001円50銭で取引を終えました。TOPIXも3,356.89と前日比12.50ポイント安で終え、広範な銘柄に売りが広がる展開となっています。
前日の米国株市場でAI関連や半導体株が調整した流れを引き継ぎ、日経平均に高い寄与度を持つAI・半導体関連の主力ハイテク株に利益確定売りが集中したことが挙げられます。 加えて、オラクルのデータセンター投資を巡るニュースをきっかけに、AIインフラ投資の収益性や過剰投資リスクへの警戒感が強まったことも、テック株全体の重しとなりました。 もっとも、日経平均が心理的節目の4万9000円を割り込む場面では押し目買いも入り、水準訂正一巡後の下値では買い意欲も一定程度確認されています。
||米国市場は3指数揃って下落
17日の米株式市場は4日続落し、終値は前日比228ドル29セント(0.47%)安の4万7885ドル97セント、ナスダックは反落し、終値は前日比418.139ポイント(1.80%)安の2万2693.323、S&P500種も続落し、前日比78.83ポイント(1.15%)安の6,721.43で取引を終えました。
AI関連投資を巡る過熱と負債拡大への警戒感が意識されている点が大きいです。 オラクルはデータセンター建設計画への出資見送り報道を受けて5%超の下落となり、AIインフラ投資の信用リスクや資金調達コストに対する不安が市場全体のセンチメントを冷やしました。 一方で、テスラの上昇や一部AI関連の底堅さがナスダックを下支えしており、成長株セクターにはなお資金流入が続いています。
【 今後の投資戦略】
米国市場の動きがだんだん怪しくなってきました。今後の米国市場については、AI・メガテック一辺倒から、景気減速懸念と金利動向を織り込んだセクター間ローテーションが続く可能性が高いです。 AI関連の成長期待はなお強いものの、オラクルの件に象徴されるように、過大な設備投資や負債拡大への市場の監視は厳しくなっており、決算やガイダンスでどこまで投資回収のストーリーを示せるかが、銘柄ごとの明暗を分けるフェーズに入っています。
一方、本日の日本市場では、AI・半導体を中心とした主力ハイテク株の調整が、日経平均の下落を主導しました。 一方で、新興グロース市場には個人投資家を中心とした押し目買いが入り、指数は小幅ながら反発しています。 これにより、日経平均主導の上昇トレンドから、グロース・中小型株への物色シフトが一時的に強まる展開が見られます。
内需・サービス、グロース中小型に対しては新興グロース指数の反発にみられるように、個人投資家の物色が強まっており、業績改善と成長ストーリーが揃った銘柄は継続注目です。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 49,001.50 | -510.78(-1.03%) |
| TOPIX | 3,356.89 | -12.50(-0.37%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 155.91 - 155.92 | +0.42(0.27%) |
| ユーロ・円 | 183.13 - 183.15 | +1.00(0.54%) |
| ユーロ・ドル | 1.1744 - 1.1748 | +0.0031(0.26%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 47,885.97 | -228.29(-0.47%) |
| S&P500種 | 6,721.43 | -78.83(-1.15%) |
| ナスダック | 22,693.323 | -418.139(-1.80%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.970 | -0.005 |
| 米10年国債(%) | 4.152 | +0.011 |





