【市場の総括】
2025年9月10日の東京株式市場は反発しました。終値は前日比378円38銭(0.87%)高の4万3837円67銭で取引を終えました。米株高・利下げ観測・テーマ株人気を背景に終値で史上最高値を更新しました。
米国株の史上最高値更新や利下げ観測を背景に幅広く買いが広がり、AI・半導体・ハイテク関連主導の強い地合いとなりました。TOPIXも3,140.97(+18.85pt、+0.60%)の史上最高値で、終値ベースで歴史を作る1日となりました。
||米国市場は利下げ期待で上昇
前日の米株式市場は続伸し、前日比196ドル39セント(0.43%)高の4万5711ドル34セント、ナスダックは続伸し、前日比80.790ポイント(0.37%)高の2万1879.489、S&P500種も続伸し、前日比17.46ポイント(0.26%)高の6512.61で取引を終えました。
米労働省の雇用統計年次改定で過去1年の雇用者数が下方修正され、そのファクトが利下げ再開観測を強めました。割高感が薄れたハイテク・成長株中心に外国株も続伸して最高値を更新しました。
【 今後の投資戦略】
日米とも強いですね。金利の力はこんなにも強いんだ、改めて実感する最近です。米国の利下げ再開への観測と新政権財政政策への期待で、主力株・テーマ株中心に値上がり期待が持続したのはポジティブな材料です。
ネガティブな材料を考える場合は短期的な過熱感が気になるところです。米国のCPIなど物価指標や政局次第でボラティリティが拡大する可能性が高まっているので、警戒は必要でしょう。
新たな銘柄を買うよりは、利益確定戦略と主力株からのシフトを含む分散投資、一回下がって押し目を作った主力銘柄の買いに機動的な対応が有効でしょう。難しそうに話しましたが、要するに「ええもんがちょっと安くなったらすかさず買いな!」という意味です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 43,837.67 | +378.38(0.87%) |
TOPIX | 3,140.97 | +18.85(0.60%) |
為替(日本時間 20:00) | ||
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ドル・円 | 147.40 - 147.42 | +0.18(0.12%) |
ユーロ・円 | 172.53 - 172.54 | -0.47(-0.27%) |
ユーロ・ドル | 1.1703 - 1.1705 | -0.0048(-0.40%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 45,711.34 | +196.39(0.43%) |
S&P500種 | 6,512.61 | +17.46(0.26%) |
ナスダック | 21,879.489 | +80.790(0.37%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.565 | +0.005 |
米10年国債(%) | 4.090 | +0.049 |