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ナスダック最高値で小高く発進か、夜間先物90円高|日経平均の見通し【10月6日】

TBLMARKET NOTEAI × INVESTMENT INTELLIGENCE

OPENING BELL ・ 2026.10.06

ナスダック最高値で小高く発進か、夜間先物90円高

日経平均の見通し

10月6日 8:00更新読了目安 7分

3 POINTS

まず、ここだけ押さえる

  1. 01

    夜間先物は70,180円。前日比は+90円です。

  2. 02

    ニューヨーク市場の朝に158円30銭まで上値を伸ばしたあと押し戻されており、円安をけん制する発言への警戒が上を抑えています。

  3. 03

    2026年10月6日の東京株式市場は、小高く始まったあと上値の重い展開になりそうです。

夜間先物70,180円+90円
米10年債5.307%+0.028
S&P5007,773.95+0.66%
この記事の目次
  1. 01市場の見通し
  2. 02ナスダックが2週間ぶり最高値、原油90ドル割れが心理を支える
  3. 03本日の投資戦略

01

市場の見通し

2026年10月6日の東京株式市場は、小高く始まったあと上値の重い展開になりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月限は日中清算値比90円高の7万180円で引け、シカゴ日経平均先物の円建て清算値も大阪比40円高の7万130円でした。5日の日経平均株価の終値6万9946円86銭からは200円ほど上の位置です。前夜の米国市場でナスダック総合指数が約2週間ぶりに最高値を更新し、大型ハイテク株への買いが東京市場に引き継がれやすい地合いです。本日の想定レンジは6万9900円から7万1000円とみています。

買いが先行しやすい一方で、前日の1637円40銭高という上げ幅そのものが重しになります。終値で7万円に届かなかった水準を、本日は寄り付きから超えて始まる計算ですから、7万円を挟んだところには前日に買えなかった人の買いと、前日に買えた人の利益確定が同時に並びます。為替はドル円が2日の終値157円85銭から5日の終値157円91銭へ6銭の円安となり、今朝は157円90銭前後での推移です。ニューヨーク市場の朝に158円30銭まで上値を伸ばしたあと押し戻されており、円安をけん制する発言への警戒が上を抑えています。ユーロ円は5日の始値177円55銭から終値177円22銭へ33銭の円高で、東京時間の午後に付けた安値は176円22銭でした。欧州向けの売上が大きい銘柄にとっては、ドル円の水準が保たれていても追い風が弱まる形です。

02

ナスダックが2週間ぶり最高値、原油90ドル割れが心理を支える

5日の米国市場で、ダウ工業株30種平均は前営業日比90ドル94セント高の5万1267ドル90セントと3日続伸しました。S&P500種株価指数は51.23ポイント高の7773.95、ナスダック総合指数は286.45ポイント高の2万7477.31で4日続伸となり、約2週間ぶりに最高値を更新しています。上げ幅がハイテク比重の高い指数ほど大きいという並びは、前週末と同じです。エヌビディアやブロードコム、マイクロソフトが買われ、SOX指数も小幅ながら3日続伸しました。半面、取引開始直後のダウは金利上昇を嫌気して下げて始まっており、セールスフォースやメルク、ゴールドマン・サックス・グループが軟調でした。指数全体が強かったというより、AI関連に資金が偏った一日です。

材料は二つに分かれます。一つは9月のISMサービス業景況感指数が前月比0.5ポイント低い54.9となり、市場予想に届かなかったものの好不況の分かれ目である50を27カ月連続で上回った点です。景気の底堅さが確認された一方で、10月の米連邦公開市場委員会での利上げは見送りとの見方が固まり、短期金融市場が織り込む確率は20%程度に下がっています。もう一つは原油で、中東からの輸出量が回復しているとの観測からWTI先物は1ドル68セント安の1バレル89ドル43セントへ続落し、90ドルの大台を割り込みました。ただ、それでも米10年物国債の利回りは0.028%上昇の5.307%で下がっていません。VIXは0.21ポイント上昇の15.52で、取引時間中には16.38まで上げる場面がありました。東京市場に渡ってくるのはハイテクへの買いと原油安という二つの追い風で、米長期金利の高止まりがそのまま重しとして残ります。

03

本日の投資戦略

7万円という大台を終値で上回れるかどうかが、本日いちばん見られる数字です。日程の面では、昼12時35分に10年物国債の入札が2兆6000億円程度の規模で行われ、15時に片山財務相、15時35分に植田日銀総裁が全国証券大会で挨拶します。いずれも東京市場の立会終了間際か終了後ですが、入札の結果は後場の国内金利を通じて銀行株に、総裁の挨拶は為替を通じて輸出株に効いてきます。個別では東京エレクトロンの2027年3月期の連結営業利益が前期比約6割増の1兆円に達する公算が大きいと伝わり、川本弘最高財務責任者が顧客の投資動向について前期の本決算発表時点よりも加速しているとの見方を示しました。指数寄与度の大きい銘柄の増益見通しですから、日経平均型優位という夜間取引の構図を補強します。なお中国市場は国慶節で7日まで休場です。

ユーロが対ドルで約1年5カ月ぶりの安値を更新しました。5日の東京市場で1.1161ドルまで下げ、その後1.12ドル台前半へ戻した水準です。フランスの財政悪化と政治的混乱への警戒が続くなかで、スペインのサンチェス首相が11月29日の解散総選挙を表明したことが重なりました。ここで東京市場にとって大事なのは、ユーロ安の理由が欧州の長期金利の上昇にあるという点です。ECBのチーフエコノミストであるレーン専務理事は5日の講演で、足元の長期金利の著しい上昇が9月時点の予測以上に成長を鈍化させるとの認識を示し、早期利上げの観測はむしろ後退しました。つまり、金利が上がっているのに利上げは遠のくという組み合わせが欧州で起きており、その高い欧州金利が米国債を売る理由の一つになっています。原油が89ドル台まで下げてもなお米10年債利回りが5.307%へ上がったのは、この経路で説明がつきます。これまで東京市場は米長期金利の上昇を原油高の裏返しとして読んできましたが、本日からは原油が下がっても金利が下がらない局面を前提にしておく必要があります。ユーロ円の33銭の円高も、日本側の事情ではなく欧州側の事情から出てきたものです。

高く寄り付いたあと、どこまでなら行き過ぎと呼ばないのかを先に決めておくと、前場の判断が速くなります。先物のテクニカルで見ると、ボリンジャーバンドの+2σが6万9609円78銭、+3σが7万1482円67銭です。前日の現物終値6万9946円86銭は+2σのすぐ上にあり、想定レンジの上限7万1000円は+3σの手前にあたります。上を試す場面では過熱が意識されやすい位置ですが、NT倍率が5日に16.83倍まで上がり、指数寄与度の大きい半導体株に資金が集まる需給は続いています。下は6万9609円78銭の+2σ、さらに8月半ばの戻り高値水準が支えとして意識されており、夜間取引でもこの近辺で下値が止まりました。夜の予定では21時30分に8月の米貿易収支が予想1020億ドルの赤字で発表され、22時5分にウィリアムズNY連銀総裁、23時46分にボウマンFRB副議長が相次いで発言します。上を試すなら7万1000円まで、下を試すなら6万9609円78銭までが本日の枠で、この外に出たときだけ、前日の1637円40銭高の意味を考え直します。

  1. 1

    7万円という大台を終値で上回れるかどうかが、本日いちばん見られる数字です。

  2. 2

    ユーロが対ドルで約1年5カ月ぶりの安値を更新しました。

  3. 3

    高く寄り付いたあと、どこまでなら行き過ぎと呼ばないのかを先に決めておくと、前場の判断が速くなります。

本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

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