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原油安とダウ529ドル高で反発発進か、夜間先物810円高|日経平均の見通し【10月21日】

TBLMARKET NOTEAI × INVESTMENT INTELLIGENCE

OPENING BELL ・ 2026.10.21

原油安とダウ529ドル高で反発発進か、夜間先物810円高

日経平均の見通し

10月21日 8:00更新読了目安 9分

3 POINTS

まず、ここだけ押さえる

  1. 01

    夜間先物は65,210円。前日比は+810円です。

  2. 02

    需給の面では、20日の東証プライムの売買代金が6兆円台にとどまっていた点が気がかりです。

  3. 03

    2026年10月21日の東京株式市場は、大きく上に窓を開けて始まりそうです。

夜間先物65,210円+810円
米10年債5.111%-0.024
S&P5007,712.57+0.28%
この記事の目次
  1. 01市場の見通し
  2. 02原油が下げてNYダウが529ドル高、ハイテクは置き去り
  3. 03本日の投資戦略

01

市場の見通し

2026年10月21日の東京株式市場は、大きく上に窓を開けて始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月限は、20日の日中清算値6万4400円から810円高い6万5210円で引けました。上昇率は1.25%で、夜間の高値のまま引けています。20日の日経平均株価の終値6万4075円42銭と比べると1134円58銭も上の水準です。夜間は6万4090円で始まったあと一時6万3850円まで売られましたが、米国市場が始まってから上放れ、6万4900円から6万5100円で推移したあと最後に一段高となりました。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は大阪の終値比540円高の6万4940円、ドル建ては570円高の6万4970円です。本日の想定レンジは6万4700円から6万5800円とみています。上限は16日の高値6万5712円の少し上、下限は日足のボリンジャーバンドのマイナス1シグマ6万4180円の手前に置きました。

気をつけたいのは、夜間取引が高値引けだったという点です。6万5210円という終値は、同じ時刻のシカゴ日経平均先物6万4940円を270円上回っています。寄り付きで買いが集まったあと、この差を埋めにいく売りが出やすい形です。直近9営業日で日経平均はおよそ6600円下げており、本日の上昇はその反動という性格が濃いことも忘れないでおきたいところです。為替はドル円が19日の終値158円50銭から20日の終値158円17銭へ33銭の円高となり、今朝は158円10銭台で推移しています。19日の終値からは40銭ほど円高に戻った計算で、輸出株の追い風としては数えにくい水準です。ユーロ円は20日の始値も終値も177円73銭でほぼ動いていません。需給の面では、20日の東証プライムの売買代金が6兆円台にとどまっていた点が気がかりです。戻りを支える資金が増えないまま窓を開けると、寄り付きの値が本日の高値になることがあります。

02

原油が下げてNYダウが529ドル高、ハイテクは置き去り

20日の米国市場では、NYダウが前営業日比529ドル85セント高の5万2495ドル88セントと3営業日ぶりに反発しました。取引時間中には700ドルを超える上げ幅になる場面もありました。S&P500は21.84ポイント高の7712.57と小幅に反発した一方、ナスダック総合株価指数は6.07ポイント安の2万6424.82と小反落で、SOX指数も小幅に下げて終えています。上げの材料ははっきりしていて、原油の下落と長期金利の低下です。WTI先物は1バレル1ドル87セント安の101ドル79セントと反落しました。米国とイランの協議が合意に近いとの報道が流れ、供給不安がいったん後退したためです。米国の10年物国債の利回りは0.024%低下して5.111%となり、10月の連邦公開市場委員会での追加利上げへの警戒がやわらぎました。VIX指数は1.13下げて17.31で、取引時間中に19.13まで上がったものの、200日移動平均線の18.20を下回って引けています。

ただし買われたものの顔ぶれを見ると、東京市場がそのまま受け取れる内容ではありません。上昇したのは医薬品とバイオテクノロジー、それに資本財です。スリーエムは7〜9月期が予想を上回り通期見通しを引き上げたうえ、アマゾン・ウェブ・サービスとの供給契約も伝わって上げました。玩具のハズブロ、信用情報のエクイファクスも決算が好感されています。反対にアップルは出荷の弱さを理由にアナリストが投資判断を2段階引き下げて下落し、メタ・プラットフォームズとアルファベットも軟調でした。半導体ではアームとアプライドマテリアルズが下げています。ゼネラル・モーターズは7〜9月期が予想を上回りながら、最高経営責任者が逆風に言及して利益見通しの幅を狭めたため売られました。つまり原油安と金利低下で指数は上がったものの、AIと半導体には資金が戻っていません。時間外ではスーパー・マイクロ・コンピューターが暫定の売上高見通しを上方修正して急騰し、スペースXとテスラが合併協議のための委員会を設置すると伝わってナスダック先物が1%高となっています。日本株のADRは20日に買いが優勢で、三井物産が1.29%高、三菱UFJフィナンシャル・グループが1.28%高、三井住友フィナンシャルグループが1.21%高、村田製作所が1.19%高、ソフトバンクグループが1.14%高でした。下げたのはKDDIの0.56%安など少数です。

03

本日の投資戦略

メタ・プラットフォームズ、テスラ、IBM、テキサス・インスツルメンツ、AT&T、ラムリサーチ。今晩から明日の未明にかけて、これだけの決算が並びます。10月18日の週間展望で本日をボラティリティの山と見ていたのは、この集中があるからです。日経平均に効くのはメタとラムリサーチの2社です。メタはAI向けの設備投資の規模を開示する最初の大型ネット企業で、ここで積み増しが示されれば、15日から東京市場を押し下げてきたAI投資への不安に一区切りがつきます。ラムリサーチは半導体の製造装置を作る会社ですから、受注の中身がそのまま東京エレクトロンとアドバンテストの評価に置き換えられます。さらに世界最大級のAI会議エヌビディアGTCで同社の最高経営責任者が講演します。国内では朝8時50分に9月の貿易統計、16時15分に9月の訪日外国人客数が出ますが、指数を動かす規模ではありません。海外は英国の9月の消費者物価指数とインドネシア中央銀行の政策金利、23時30分の米国の週間石油在庫統計、そして明日2時の米20年債入札130億ドルです。

先週から東京市場を支えてきたのは資源と商社でしたが、その支えが本日も効くかどうかは怪しくなりました。原油が101ドル79セントへ1ドル87セント下げたからです。19日のWTI先物は103ドル66セントで、10月16日には1カ月ぶりに100ドルを超えていました。この原油高を受けて、19日の東京市場では鉱業が3.41%高で33業種の上昇率首位に立ち、石油・石炭製品が1.83%高で続いています。逆に燃料を買う側の空運業と陸運業は、16日の全面高の日ですら0.67%高と0.66%高の戻りにとどまりました。米国とイランの協議という材料で原油が落ちたのであれば、この並びは本日入れ替わる可能性があります。追い風が移る先は、燃料費が利益にそのまま響く空運業と陸運業、それに原材料を輸入する化学や紙パルプです。もっとも、米国市場で買われたのが医薬品とバイオテクノロジー、資本財だった点も見逃せません。15日に医薬品が4.01%高で業種の上昇率首位になってから、ディフェンシブへの資金の移動は1週間続いています。本日の東京で資源から資金が抜けるとしたら、行き先は半導体ではなく、この医薬品や内需の側だとみるのが自然です。

きょうの値動きは、6万5000円というオプションの権利行使価格をはさんだ綱引きになります。ここが支持線として働けば、上は25日移動平均線の6万6500円を目標にした買いが入りやすく、途中にある16日の高値6万5712円が最初の関門です。テクニカルアナリストの伊藤智洋氏も、本日はこの6万5712円を試す動きになる公算が大きいとみています。反対に6万5000円に上値を抑えられたままなら、日足のマイナス1シグマ6万4180円を狙う売りが強まります。週足のマイナス1シグマも6万4280円とほぼ同じ場所にあり、この2本が重なる6万4200円前後が本日の下値の防衛線です。NT倍率は先物の中心限月で15.94倍から16.00倍へ戻り、下値の支えとされる200日移動平均線の15.82倍から離れました。指数の中身が日経平均型へ戻りはじめた兆しですが、まだ1営業日分です。6万5712円を上に抜けないまま夜を迎えるなら、ラムリサーチの決算は本日の持ち越しの材料ではなく、明日の朝の窓の材料として扱うことになります。

  1. 1

    メタ・プラットフォームズ、テスラ、IBM、テキサス・インスツルメンツ、AT&T、ラムリサーチ。

  2. 2

    先週から東京市場を支えてきたのは資源と商社でしたが、その支えが本日も効くかどうかは怪しくなりました。

  3. 3

    きょうの値動きは、6万5000円というオプションの権利行使価格をはさんだ綱引きになります。

本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

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