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 2023年 9月20日の日経概況

【市場総括】

2023年9月20日の東京株式市場は続落しました。終値は前営業日比218円81銭(0.66%)安の3万3023円78銭。原油高、長期金利の上昇を背景に下落した米国市場の流れを引き継ぎ、売りが進みました。直近のハイテク関連の下げに対する反発から銘柄別に選別が進む場面もありました。東京エレクトロンは続落、アドバンテスト、SUMCOは反発など、バラバラな動きになりました。

下げ幅を広げていた日経は21日未明に明らかになるFOMCの結果に備えて小幅に戻して終わりました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。ダウ工業株30種平均は反落して、前営業日比106ドル57セント(0.30%)安の3万4517ドル73セント、ナスダック総合株価指数は反落して、前営業日比32.051ポイント(0.23%)安の1万3678.186、S&P500種株価指数も小幅に反発して前日比-9.58(-0.21%)の4,443.95で取引を終えました。

直近の市場を左右する原油、長期金利の動向が下げ圧力を強めました。原油が一時1バレル93ドルまで進んで、インフレ圧力の高まり、FRBの金融引き締めが長期化するとの懸念が広がり投資家心理が悪化しました。

長期金利の上昇も目立ち4.37%台まで上昇、直近の上げが目立っていた米国市場の割高さも意識され、300ドル超の下げ幅を見せる場面もありました。FOMCを目前にして ポジションを一方的に傾向けることは難しく、引けにかけて下げ幅を縮小しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は原油高、長期金利の上昇を背景に下落した米国市場の流れを引き継ぎ、売りが進みました。連日のハイテク関連押しが強く、主要銘柄に売り圧力が強まりました。

ただし、直近のハイテク関連への逆風への反発から銘柄別に選別が進む場面もありました。東京エレクトロンは続落、アドバンテスト、SUMCOは反発など、バラバラな動きになりました。

原油高とは裏腹に関連銘柄は利益確定で大きく下げました。出光興産-3.58%、ENEOS-3.14%、INPEX-3.88%と3%以上の下げを記録しました。下げ幅を広げていた日経は21日未明に明らかになるFOMCの結果に備えて小幅に戻して終わりました。

業種別の動きは33業種中、1業種が上昇、32業種が下落する全面安の数字ですが、実質的な下げ幅はそこまで大きくはない。 陸運業のみが上昇して、海運業、電気機器、ガラスなどの景気敏感株は限定的な下げ幅で相場を支えました。

下げが目立ったのは原油関連で鉱業が下落率1位、石油・石炭製品が2位、電気ガス業が3位入りとなりました。その他、 景気敏感株のパルプ、ゴム製品、繊維製品などの素材系に加えて、輸送用機器も幅のある下げ幅を見せました。


【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は下髭を持つ陰線を形成しました。 前日の終値を上回ってスタートしましたか、始値がほぼ高値でその後は一貫して下がる動きとなりました。前日まで3日連続で5日移動平均線を超えていましたが、本日は終値で終わっているので短期的な上昇スウィングが終わったことを示しています。

終値が止まったのはチャンネルラインの上辺で、ここからさらに下がると下げが加速、 逆に現在の位置で支えられたら、動きは高値と安値を切り上げて上昇トレンドに移行することになります。

商いは本日ももりあがり、連日の4兆円超え。東証プライムの売買代金は4兆435億円、売買高は16億7453万株。東証プライムの値下がり銘柄数は1581、値上がりは225銘柄、横ばいは30銘柄でした。

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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日の最後では、「原油関連には買われすぎのサインが出ているので、利益確定の注文はしっかりセットして、押し目で拾う準備をするのがよいでしょう。」と解説、予想した通り、本日は大きく下げました。利益確定はできたでしょうか?

売りが出ることがなぜわかりましたか?という質問もいくつかいただきましたが、別に未来が見えているからではありません。(見えていたら誰も苦労はしないでしょう)

買われすぎた銘柄はいつか必ず下げるタイミングがきます。問題は、本日の原油関連のように一日大きく下げてから、その後はどう?ということになります。中・長期になると変数が多くて値動きを当てることはなおさら難しくなりますが、産油国の減産姿勢がまだ修正されてない状況から判断すると、短い調整を挟みながらも上昇基調が変わることはないでしょう。

従って原油関連はかなり高値の位置で利益確定が出て押し目を作っていますが、浅い押し目の後に切り返すなら乗ってみるのもトレードスキルの磨きには良いことです。

Fed Watchに現れるFOMCの利上げ見通しは99%が利上げ見送りの予想。先週末の98%からさらに1%上昇していますので、利上げはなしと市場にほぼ織り込まれています。利上げはありませんという結果になる場合はなんのサプライズもなく、「無事通過」と評価されるだけでしょう。

Fed Watchのチャート:https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html

ただし、気になるのはパウエル議長の発言内容です。データに基づいて今後の政策を判断すると公言しているので、ここまでの経済指標データをインプットにどんな内容を話すか、注目が集まります。

大きな波乱を起こす内容がなければ、この部分は織り込まれてないので、新たに上昇に転じることも考えられます。その場合はバリュー株とグロース株が同時に物色される可能性が高まるので、銘柄選びは少しは楽になるかも?です。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)33,023.78-218.81(-0.66%)
TOPIX 2,406.00-24.30(-1.00%)

為替

ドル・円 148.06 – 148.08+0.42(0.28%)
ユーロ・円 158.19 – 158.24+0.31(0.19%)
ユーロ・ドル 1.0687 – 1.0689-0.0006(-0.05%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 34,517.73-106.57(-0.30%)
S&P500種4,443.95-9.58(-0.21%)
ナスダック13,678.186-32.051(-0.23%)

債券・金利

米10年国債(%)4.362+0.055
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