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2021年7月1日の日経概況

2021年7月1日の東京株式市場は4営業日続落しました。
終値は前営業日比84円49銭(0.29%)安の2万8707円04銭でした。
米国市場はダウが続伸、ナスダックが反落、
S&P500が最高値更新とまちまちの中でも好調な動き。
日本市場は買いが先行してスタートしましたが勢いが続かず、
感染者拡大と様子見の動きが優勢、4営業日連続で下げて終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸と反落でまちまちでした。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比210ドル22セント(0.6%)高の3万4502ドル51セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比24.382ポイント(0.2%)安の1万4503.953で取引を終えました。

一方、S&P500種株価指数は5日続伸、
前日比5.70ポイント(0.1%)高の4297.50で取引を終え、
連日で過去最高値を更新中です。

雇用統計の前哨戦となるADP全米雇用リポートで
非農業部門の雇用者数が市場予想を上回る
前月比69万2000人増となったことが好感されました。

ダウが買われる日はナスダックが売られる
循環がみられ、
本日は利益確定が優先され、ナスダックが下げました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場のダウ指数が上昇したことを受け、
買いが先行してスタートしました。
買いの勢いは続かず、

オリンピックが目前に迫っている中、
東京の感染者数がステージ4まで悪化、
投資家心理が悪化しました。

明日はISM指数、雇用統計の結果が待っているので、
激しく売り込まれる場面はなく、
下げ幅は限定的でした。

空運業が上昇率高く、鉱業、パルプ、機械、鉄鋼などの
景気敏感業種にくわえて、
水産、小売などの内需の一角も買われました。

一方、海運業が利益確定に押されて下落率1位、
情報・通信、金属製品などに
幅のある売りが入りました。

日経の日足は下髭を持つ陰線を形成しました。
下に向かってトレンド転換した
安値をさらに割り込んだので、

6月25日、28日に75日移動平均線を
またがったキャンドルは、
結局レジスタンスにあったサインとして残りました。

6月15日からチャート上の高値を切り下げたことになるので、
下げトレンド継続のように見えますが、
安値は切り上げてきているので、
上か下か、まだ方向が定まらない
二等辺三角形の持ち合いを形成しています。

大きく動き出す日は近づいてきているので、
常に緊張を緩めずにどっちに振れるかを
確認してからついていきましょう。

商いは低調で2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9862億円、
売買高は8億3323万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1297、
値上がりは767、変わらずは126でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

テクニカル的にはすでに下を模索している、
高値切り下げ連続の中、
4日続落で、5日連続の陰線引け。

方向感のない動きとなることは
先週末から予想していたので、
驚きではありませんが、
ダウとここまで違ってくると

この市場はどこに向かって、
なにをしたいのか?と疑問に思うほどです。
この雰囲気は明日まで続き、

雇用統計の結果が出てから
なんらかの方向性が出るものだと思われますが、
それが必ずしも「上」とは限らないことは
明確に認識しておきましょう。

雇用統計により下押しの圧力がかかる、
加えて感染者数の拡大に歯止めが掛からず、
壊れたレコードみたいに繰り返される
「安心、安全」のオリンピックにならない可能性が高まると

当分上値は重くなり、いわゆる「夏バテ相場」に
突入する可能性もあるでしょう。
今のうちに証券業界の空売り銘柄を探しておくのが
得策のような気もします。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,707.04 -84.49(-0.29%)
ドル・円
111.35 – 111.37 +0.81(0.73%)
ユーロ・円
131.89 – 131.90 +0.34(0.25%)
ユーロ・ドル
1.1842 – 1.1844 -0.0058(-0.48%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,502.51 +210.22(0.61%)
S&P500種
4,297.50 +5.70(0.13%)
ナスダック
14,503.953 -24.382(-0.16%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

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