2021年7月6日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比45円02銭(0・16%)高の2万8643円21銭でした。
米国市場の休場で材料が不足する中、
方向感のない流れで、商いは今年最低を記録しました。
これから持ち合いがさらに長くなる可能性についても解説したので、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が休場で材料不足の中、
方向感のない動きに終始しました。
OPECプラス(OPEC産油国+ロシア)による
協調減産が成立しなかったことで、
原油関連、商社株が買われることで
市場を支えましたが、
上値をおうような材料はなく、前日の終値を挟んでの
動きを繰り返し取引を終えました。
前日は空運、海運、陸運が揃って
上昇率1位から3位までを占めましたが、
本日は空運が上昇率1位、
海運業が下落率1位と、明暗が別れました。
鉱業、鉄鋼など景気敏感銘柄が買われ、
石油・石炭製品も2位でしっかり、
一方、煮詰まった市場への失望から証券が売られ、
医薬品、金属製品なども売りに押されました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げて
上昇の形になりましたが、
上昇幅は限定的で持ち合いと考えてよいでしょう。
二等辺三角形の持ち合いが煮詰まってきていますが
ここから上昇しても25日の平均線と
75日移動平均線に挟まれてさらに煮詰まる余地があります。
昨年の場合7月初旬から10月30日まで
4ヶ月にわたって持ち合ったことが観察されます。
今年もそうならないとは限りません。
あまり焦らずに方向感がでるまで待つところです。
商いは年間最低レベルを更新しました。
東証1部の売買代金は概算で1兆6909億円、
売買高は7億9425万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1142、
値下がりは896、変わらずは153でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
“どうしてそんなに悲観的ですか?”
前日の銘柄戦略で大量に空売りの銘柄を
取り上げたことに対して、ある購読者からの反応でした。
日本株の現状は外国人が買う要因が見当たらないことは
すでに要因を挙げながら分析しました。
市場の6割以上は外国人が占めているので、
この部門が動かないと日本株が活気つかないのは当然のことです。
つまり”悲観“ではなく、”客観”です。
テクニカル分析で昨年は7月から4ヶ月にわたって
持ち合ったことを述べましたが、
今年も11月から動き出すとしたら辻褄はあうのではないでしょうか。
10月までは集団免疫が獲得されるまで
接種が進むとの分析が多いので、
それをきっかけに市場も動き出すのではないか、というのが
「11月始動予想」の根拠です。
そこまで停滞する場合は空売りの流れにのった
銘柄を選別するのも投資戦略の1つで、
もちろんトレンドが発生した買いの銘柄も積極的に取り入れていいでしょう。
原油相場の変動性が高まるに連れて、
石油はもちろん商社株にも動きが活発になる影響が予想されるので、
注目してみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,643.21 +45.02(0.16%)
ドル・円
110.86 – 110.87 -0.04(-0.03%)
ユーロ・円
131.81 – 131.83 +0.15(0.11%)
ユーロ・ドル
1.1888 – 1.1890 +0.0016(0.13%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,786.35 +152.82(0.44%)
S&P500種
4,352.34 +32.40(0.75%)
ナスダック
14,639.325 +116.949(0.80%)
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