2021年7月7日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比276円26銭(0.96%)安の2万8366円95銭でした。
米国市場がまちまちな動きになり、方向感の掴めないところに
中国当局による海外上昇規制強化のニュースが流れ、
中国関連株を中心に大きく売りが先行しました。
500円近くまで下げましたが、終わりにかけては始値を超え、
下げ幅を縮小させながら終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続伸でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は連休前の2日から反落、
前営業日比208ドル98セント(0.6%)安の3万4577ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比24.315ポイント(0.2%)高の1万4663.640ドルで取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は連日で最高値を更新しました。
ダウは前週末に最高値を更新しており、
利益確定の売りが出やすいタイミングにありました。
その他、ISMの非製造業景況感指数が低下したことも
景気回復への期待を後退させ、売りが進みました。
一方、長期金利が1.3%台まで下落したことは
ハイテク関連銘柄を押し上げ、ナスダックが上昇しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場がまちまちな動きになり、
方向が掴めない中、
中国の動きが市場を押し下げました。
中国企業の海外上場規制が強化されるとの報道で、
米国市場に上場している中国の銘柄が
大きく売られました。
日本市場も中国関連銘柄に売りが出て、
大きく下離れしてスタート、
戻りを試しましたが、まともな反撃の材料がなく、
300円近い下落で取引を終えました。
精密機器業種のみが上昇、
32業種が下落する全面安の展開でした。
鉱業、鉄鋼などの景気敏感セクターの下げがきつく、
銀行、保険、証券など金融部門の下げも目立ちました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
戻りを試しましたが始値までは戻らず
下向けのキャップを開けて終りました。
寄り付きからボリンジャーバンドの-2σを割り込んで
終値でも-2σの中に入ることができなかったので、
下落のスプラッシュを形成しました。
安値で28,000円を目指すところまで来たので、
明日、28,000円付近で支えられても
すぐ戻るのは難しいことを念頭に入れましょう。
商いは2兆円を回復しました。
東証1部の売買代金は概算で2兆2938億円、
売買高は10億6653万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1709、
値上がりは415、変わらずは67でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
寄り付き2分を経過した時点で
480円を超える下げ、
パニック相場につながるとの懸念が広がりましたが、
それを安値に戻りを試し、
始値まで上に抜けて陽線で終わりました。
方向感のなかった相場に久しぶりに
下げの流れが見えてきました。
先週から空売りを増やすように
解説して、その戦略は有効に働いていますが、
この段階ではまだ短期勝負に徹することが大事です。
本日の下げで、短期的な売られすぎのサインも出ており、
明日まで下げると、
明日の午後から金曜日の午前にかけて買い戻しが入ります。
さらに下げる場合でも
28,000円、6/21の安値、5/13の安値など
支えられるポイントがいくつかあるので、
戻りが始まると、早めに利益を確定するようにしましょう。
市場が見られない場合でも逆指値で
利益を確保しておくことが重要です。
同時に、少しの戻りで「上昇だ!」と思い込まないことも肝心です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,366.95 -276.26(-0.96%)
ドル・円
110.60 – 110.62 -0.17(-0.15%)
ユーロ・円
130.77 – 130.82 -0.74(-0.56%)
ユーロ・ドル
1.1822 – 1.1826 -0.0050(-0.42%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,577.37 -208.98(-0.60%)
S&P500種
4,343.54 -8.80(-0.20%)
ナスダック
14,663.640 +24.315(0.16%)
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