2021年7月26日の東京株式市場は2営業日続伸しました。
終値は前営業日比285円29銭(1.04%)高の2万7833円29銭でした。
連休の間に米国市場は続伸、3指標揃って史上最高値を更新しました。
その流れを引き継ぎ、日本市場は買いが先行してスタート、
上昇幅を500円に伸ばす場面もありましたが、
感染者数拡大が止まらないことで短期の利益確定が広がり、
上昇幅を縮小して取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
連休の間の米国市場は
金曜日まで4営業日続伸して最高値を更新しています。
金曜日の相場はダウ工業株30種平均が4営業日続伸、
前日比238ドル20セント(0.7%)高の3万5061ドル55セント、
ナスダック総合株価指数も4日続伸、
前日比152.394ポイント(1.0%)高の1万4836.991で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は初めて3万5000ドルにのせました。
ナスダック総合株価指数に加えて、
S&P500種株価指数も4日続伸、
前日比44.31ポイント(1.0%)高の4411.79、
3指数とも揃って過去最高値を更新しました。
26日の本日はテスラの決算発表が予定されており、
注目が集まります。
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【日本市場の動向】
日本市場は連休中の米国株式市場が上昇、
史上最高値を更新したことを好感して
大きく上昇してスタートしました。
上げ幅は500円に達する場面もありましたが、
買いが一巡した後は短期的な利益確定が優先され
上げ幅を縮小する動きに変わりました。
31業種が上昇、電気・ガス、情報・通信の
2業種のみが下落しました。
電気・ガス業種は連休前にも下落して
厳しい動きが続きました。
鉄鋼、繊維製品、海運業、非鉄金属などの
素材・景気敏感業種が大きく伸びて
機械、精密機器もしっかりでした。
日経の日足は上下髭をもつ陰線を形成しました。
200日移動平均線から跳ね上がって
スタートしました、28,000円がわかりやすく
抵抗として働き、戻して終わりました。
連休前の解説では「来週は戻りが続く場合、28,000円が抵抗になり、
7/16, 7/19で開けたギャップも抵抗として働きます。
7/15,7/6のギャップまで埋められず、
再び下げ始める場合は、下げ継続になりますので、
まだ積極的に買いを増やす場面ではありません。」と説明しました。
予想した通りの動きで28,000円が抵抗になった形です。
7/16, 7/19で開けたギャップは埋められたとみることもできますが、
次の確認事項は7/15,7/6のギャップを埋めるかです。
ここで反転して下げる場合は、安値の切り下げ継続、
切り下げの速度も加速がついているので
より早く進むことが予想されます。
東証1部の売買代金は概算で2兆2492億円、
売買高は9億6681万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1757、
値下がりは352、変わらずは82銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
連休中の展望では
1. 米国市場の状況を踏まえて、連休明けは好調スタートと予想
2.しかし、感染状況がリスク要因になっているので、
一方的になることは難しいと解説しました。
本日の動きはその心理を反映した動きとなりました。
朝方が高く500円という数字まで見えましたが、
感染が拡大していることや、
アジア市場が軟調な動きになったことを反映して
上昇幅を縮小しました。
多くの銘柄がトレンド転換、または
押し目を抜け出して買いの形になってきましたが、
テクニカル分析で説明した通り、
喜んで買いのポジションを増やす場面ではありません。
ただし、本日から明日にかけて予定されている
アップル、マイクロソフト、アルファベット(27日)の
結果次第ではハイテク関連、半導体関連に
買いが広がるので注目してみるのがよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,833.29 +285.29(1.04%)
ドル・円
110.22 – 110.23 +0.14(0.12%)
ユーロ・円
129.92 – 129.94 +0.46(0.35%)
ユーロ・ドル
1.1787 – 1.1789 +0.0027(0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,061.55 +238.20(0.68%)
S&P500種
4,411.79 +44.31(1.01%)
ナスダック
14,836.991 +152.394(1.03%)
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