2021年7月29日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比200円76銭(0.73%)高の2万7782円42銭でした。
米国市場はデルタ変異の感染拡大が嫌気されダウが下落、
ハイテク関連が上昇してナスダックは上昇するまちまちな動きとなりました。
日本市場は半導体・ハイテク関連が物色されましたが、
上値を追う買い上げは見られませんでした。
本日も最後までしっかりお読みください。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【米国市場の動向】
米国市場は続落と反発でまちまちな動きとなりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比127ドル59セント(0.4%)安の3万4930ドル93セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前日比102.008ポイント(0.7%)高の1万4762.584で取引を終えました。
新型コロナデルタ型の感染拡大が止まらず
世界的に増えていることを嫌気して
ダウは3桁の下落になりました。
一方、前日の好調な決算発表による
アルファベットが大幅に上昇、
ナスダック指数は上昇しました。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の動向】
日本市場は前日の米国市場でハイテク関連が
好調な動きになったことに加えて、
国内企業の好調な決算結果も反映して買いが進みました。
ただし、米国同様、新型コロナの感染は
拡大の一方で、安心して上値をおうことはできず、
上昇幅は限定的な範囲でした。
前日に続き精密機器が上昇、
海運業、電気機器、金属製品など
景気敏感・素材が上昇しました。
一方、空運業、陸運業は本日も軟調、
食料品、倉庫・運輸関連、小売、水産などの
内需系が売られました。
日経の日足は下髭の方が長い短陽線を形成しました。
終値は上昇しましたが、
前日の高値を超えることができず、
日足全体が前日の上髭に収まる小動きでした。
200日移動平均線が強く意識され、
高値では小幅に上抜ける場面もありましたが、
再び下に割り込んで抵抗になる形で終りました。
終値の上昇だけでは安心できない形、
ここからの下振れ、加速もあり得るので
常に警戒が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆5790億円、
売買高は11億6971万株ですた。
東証1部の値上がり銘柄数は1287、
値下がりは821、変わらずは82銘柄でした。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日夜から朝にかけての話題は
FOMCとハイテク関連銘柄の決算でした。
FOMCは現行の金融政策を維持する内容で
波乱要因になりませんでした。
ハイテク関連ではアップル、アルファベット、
マイクロソフトなど軒並み好調な
結果を発表していますが、
半導体供給不足が影響する7月以降の減速懸念を
示したアップルは下落、
相対的にアルファベットが幅のある上昇となりました。
国内でも精密機器、電気機器など
ハイテク関連が物色され、
プレイステーション5の(世界)累計実売台数1000万台達成が
好感されたソニーが大幅に上昇しました。
好調な動きを見せながらも実際は
前日の高値を超えられず、
市場は決算相場の様子です。
4-6月の決算は好調さが目立つと予想されますので、
主要な銘柄の結果が出そろうと、
その結果を好感する上向きの動きが見られ始まるでしょう。
物色されると価格が激しく変動するので、
直近の動きが上か下、一方的だった銘柄は
その反動も激しくなります。注意してください。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【各市場の動き】
日経平均(円)
27,782.42 +200.76(0.73%)
ドル・円
109.76 – 109.78 -0.21(-0.19%)
ユーロ・円
130.16 – 130.17 +0.34(0.26%)
ユーロ・ドル
1.1857 – 1.1859 +0.0052(0.44%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,930.93 -127.59(-0.36%)
S&P500種
4,400.64 -0.82(-0.01%)
ナスダック
14,762.584 +102.008(0.69%)
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。
http://www.tbladvisory.com/topics/