2021年8月26日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比17円49銭(0.06%)高の2万7742円29銭でした。
米国市場は高値警戒感から方向感のない動きになりながらも
ナスダックとS&P500が最高値を更新、
日本市場も前日の終値を挟んでの動きに終始しましたが、
最後にプラスに転じて終わりました。
主要イベントに備えて、積極的な売買はみられない日経、
週末に向けて悩みは深まります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続伸して、
前営業日比39ドル24セント(0.1%)高の3万5405ドル50セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日続伸して、
前日比22.059ポイント(0.1%)高の1万5041.859で取引を終えました。
S&P500種株価指数も5日続伸、
前日比9.96ポイント(0.2%)高の4496.19で
連日でナスダック指数と共に過去最高値を更新しました。
ダウ工業株30種平均は8月16日の
最高値に近づき、高値警戒感から方向感のない動きになりましたが、
3.5兆ドルを支出する予算案が可決されるなど、
ポジティブな材料も目立ち上昇して終わりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日よりも方向感の見えない展開でした。
米国市場が好調な動きになった一方、
日本は国内コロナ感染状況が改善されないことや、
自民党総裁選をめぐっての国内政治の混乱、
週末にジャクソンホール会合が
控えているなど、積極的な売買が見られませんでした。
空運業、鉄鋼が強く上昇本、銀行、証券、保険などの
金融関係も買われました。
下げたのは景気敏感の素材系が多く、
パルプ、化学、電気機器にその他製品が売られました。
日経の日足は下髭が長い短陰線を形成しました。
先日の変動幅に収まる持ち合いで、
本日も安値は25日移動平均線に支えられました。
前日の高値が、ちょうど上値抵抗戦にぶつかって、
本日はその高値に届かなかったので、
明日は反対に下がるとしばらく下げが早まる展開になります。
ただし、週末のジャクソンホールを念頭に入れると
一方的にポジションを傾けることもできず、
下げが早まる展開はなりにくいでしょう。
商いはと約1カ月半ぶりの低水準で、
売買代金がかろうじて2兆円を超えました。
東証1部の売買代金は概算で2兆60億円、
売買高は8億6075万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1260、
値下がりは826、変わらずは103銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
大引10分前までマイナス圏に沈んでいた
日経は最後に買いが入ってプラスに転じて終わりました。
終日、方向感は定まらず、
消耗的な売買が続きましたが、
最後は押し目を拾うかのような買いが入ってきましたが、
何そり上昇幅は+17円、
誤差範囲としか言いようがない動きです。
やはりジャクソンホールの結果が出てから
買い安心感がひろがるのを待つしかない、という雰囲気です。
来週以降の期待業種で9月1日発足のデジタル庁関連の
IT、DX関連が恩恵を受けそうと解説しました。
デジタル庁で盛り上がって市場は盛り上がるでしょうか、という
質問がありましたが、
個人的な意見としては盛り上がりには欠けると考えています。
国民の関心が薄れた上に、
新しい利益源があると群がる不正によるノイズ、
(今回もご多分に漏れず接待疑惑や不適切な人選など
発足前から暗雲が立ちこもっています)
このようなことを考えると、
日本を変えるほどの力を秘めて盛り上げてくれるかは
相当な疑問符がつくと言わざるをえまえん。
つまり、デジタル庁があるから盛り上がりますよ、というよりは
本来からあるトレンドが再び波に乗る時であるという
意味がより強いということです。
市場別でみると、下値を抜け出し、節目となる
価格を本日超えてきたマザーズにも期待ですので、
銘柄を選別してみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,742.29 +17.49(0.06%)
ドル・円
109.99 – 110.00 +0.25(0.22%)
ユーロ・円
129.43 – 129.44 +0.63(0.48%)
ユーロ・ドル
1.1765 – 1.1767 +0.0028(0.23%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,405.50 +39.24(0.11%)
S&P500種
4,496.19 +9.96(0.22%)
ナスダック
15,041.859 +22.059(0.14%)
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