2021年9月8日の東京株式市場は8営業日続伸しました。
終値は前営業日比265円07銭(0.89%)高の3万0181円21銭でした。
米国市場は雇用統計が継続して影響、ダウが下落しましたが、
金利動向が低く落ち着いており、ナスダックが上昇しました。
日本市場は朝方の利益確定をこなして、再び上昇、
大台の3万円に載せました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比269ドル09セント(0.8%)安い3万5100ドル00セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して、
前日比10.812ポイント(0.1%)高の1万5374.328で取引を終えました。
連休前に発表された米雇用統計の結果、
雇用が伸び悩み、景気回復の懸念が
引き続きダウを抑えました。
米雇用統計の結果で金融緩和は当面続くとの見方で
ハイテク株が買われ、
ナスダックは過去最高値を更新しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日までの上昇要因を止めるような
悪材料がないことで、連日の3桁上昇、
本日は3万円台に載せました。
新政権への期待や新型コロナウイルスの
感染者数が減少傾向に変わったことも
引き続き好感されました。
33全業種中、28業種が上昇、
空運業が早速利益確定に押され、下落率2位まで押されました。
その他製品、水産・農林業が下げ、海運業は本日もさえない動きでした。
日経の日足は前日の日足を包む
中陽線を形成しました。
上下のひげは短く、力強い太さですが、
高値は切り上げ、安値を切り下げたので、
形では持ち合いと解釈されます。
30,000円にまたがって陽線で超えていますが、
反対に抜けるとしばらく下げにもつながる流れです。
過熱感を解消するにはむしろいい調整とも言えるでしょう。
常に過熱感が出ているので、
利益確定の売り設定はしっかり入れておくようにしてください。
商いは連日で3兆円超え、
東証1部の売買代金は概算で3兆6724億円、
売買高は13億2022万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1599、
値下がりは474、変わらずは116銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
朝方やすく始まった日経は、
「ついに利益確定の売りに進んだ」と思わせましたが、
驚くほどの力で、マイナス幅を打ち消し、
200円以上の幅に再び持っていきました。
前日は「上値が重かったマザーズは
力強く突き抜けてきたので、マザーズ、特に動きが著しい
情報・通信業で注意深く銘柄を選定してみましょう。」と解説、
本日、情報・通信業が上昇率1位で
思った通りの動きになりました。
マザーズの情報・通信行ではHENNGE<4475>、
シルバーエッグ・テクノロジー<3961>、
イノベーション<3970>などの動きが目立ちました。
ここまでくると、もはや怖いものなし、
どこまで行くのかをみとどけることですが、
メジャーSQの算出が予定されている
明日以降は荒れる動きが予想されますので、
着実に積み上げてきた利益はしっかり確保できるように
設定しておきましょう。
化学、繊維製品、ゴム製品などの素材系および
建設には短期的な割高感が鮮明なので、
利益確定と共に超短期の空売りで物色してみるのもよいでしょう。
押し目を作った後は、上昇継続なので、
押し目買いのチャンスだと捉えておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
30,181.21 +265.07(0.89%)
ドル・円
110.20 – 110.21 +0.31(0.28%)
ユーロ・円
130.51 – 130.52 +0.01(0.00%)
ユーロ・ドル
1.1841 – 1.1842 -0.0034(-0.28%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,100.00 -269.09(-0.76%)
S&P500種
4,520.03 -15.40(-0.33%)
ナスダック
15,374.328 +10.812(0.07%)
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