2021年9月22日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比200円31銭(0.67%)安の2万9639円40銭でした。
中国恒大集団の資金繰り悪化関連でポジティブなニュースが入って
買いが進む場面もありましたが、
今夜のFOMCの結果が米国市場に与える影響を
見極めたいとの心理でマイナスに転じた後、
200円の下げ幅で取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場はまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続落して、
前営業日比50ドル63セント(0.1%)安の3万3919ドル84セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前日比32.495ポイント(0.2%)高の1万4746.398で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は3ヶ月ぶりの安値ですが、
前日の大きな下げからくる反動で
朝方は押し目を拾う買いが先行しました。
買いが一巡すると下げに転じ、
再び上昇するなど
中国の恒大集団のデフォルト懸念は
まだ市場に緊張感を与えています。
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【日本市場の動向】
日本市場は中国発のリスク要因が
引き続き市場を揺らしました。
朝方は中国の恒大集団が23日の利払いを実施すると
発表したことが好感され
上昇に転じましたが、
デフォルトに対する懸念は根強く
午後に入ると不透明感が増し、
FOMCの結果を見極めたいとの心理が加わると、
下げのまま大引けを迎えました。
本日も3業種以外の30業種が下落、
海運業、不動産業、鉱業の
3業種のみが上昇しました。
卸売、食料品など内需系の売りが目立つ一方、
機械、化学、金属製品など、
景気敏感株の一角も売られました。
日経の日足は2日連続で実体が離れる
下向けのギャップをあけて
ひげを持つ陰線を形成しました。
3万円台を明確に割り込み、
25日線までの調整も考えられる位置にきました。
上昇のスピードが早かった分、
調整の下げもきつくなっていますが、
短期的な売られすぎサインは出ているので
1回、反発を期待しても良いでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆8901億円、
売買高は12億359万でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1847、
値上がりは287、変わらずは53銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
中国恒大集団の資金難から
調整がスタートした日本市場、
1000円近くを下げてきたので、
上げるスピードも早かったけど、
下げもきついという流れです。
恒大集団のリスク、
それに伴う円高傾向、
本日、FOMCの結果公表、など
不透明要素が解消されないまま
休日を迎える日本は、
FOMCの結果まで反映された2日分の
米国市場の動きを休み明けに
消化・反映することになりますが、
2021年のシルバーウィークは
連休明けの度に不透明要因が
待ち構えていて、投資家を揺さぶります。
金曜日に入ってはまた週末要因で
買われにくく、
低迷の相場が今週を埋めそうです。
今夜、明日にかけては米国市場と
為替市場の動きに注目します。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,639.40 -200.31(-0.67%)
ドル・円
109.53 – 109.54 -0.10(-0.09%)
ユーロ・円
128.48 – 128.50 -0.07(-0.05%)
ユーロ・ドル
1.1728 – 1.1730 +0.0002(0.01%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,919.84 -50.63(-0.14%)
S&P500種
4,354.19 -3.54(-0.08%)
ナスダック
14,746.398 +32.495(0.22%)
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