2021年10月4日の東京株式市場は６営業日続落しました。
終値は前営業日比326円18銭（1.13%）安の2万8444円89銭でした。
週末の米国市場が大きく反発したことを受け、
日本市場も買いが先行してスタートしました。
寄り付き天井の形で、30分後には下げに転じ、
中国不動産大手の香港市場取引停止が響き、下げ幅を拡大しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の米国市場は大幅に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して、
前営業日比482ドル54セント（1.4%）高の3万4326ドル46セント、
ナスダック総合株価指数は６営業日ぶりに反発して、
前日比118.115ポイント（0.8%）高の1万4566.697で取引を終えました。
新型コロナ関連の好材料、
堅調な投資指標が好感され
投資家心理が改善しました。
製薬のメルクが新型コロナウイルス経口治療薬の
有効性を確認したとのニュースが伝わって、
景気敏感、レジュー関連などに買いが向かいました。
9月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を
上回ったことも、景気正常化への期待を持たせました。
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【日本市場の動向】
日本市場の朝方は米国市場が週末に
上昇したことを受け、
買いが先行してスタートしました。
朝方の高値を更新することはできず、
悪材料が目立つようになり、
次第にマイナスに沈んで行きました。
中国恒大集団の株式が香港取引所で売買を停止れたことが
発表され、香港市場が軟調になったことも
下げ幅を広げる要因となりました。
新内閣の発足にもかかわらず、
人事をめぐる失望感は市場を押し下げました。
空運、陸運など、米国同様、
アフターコロナへの期待からレジャー、
物流関連に買いが集中、
海運、電気機器、精密機器など
景気敏感業種の下落が目立ちました。
日経の日足は下ヒゲを持つ中陰線を形成、
高値と安値を切り下げたので
形でも下げとなりました。
支えになることが期待されていた
金曜日の安値付近で止まる事はなく
節目となる75日移動平均線及び200日移動平均線を
一気に割り込みました。
当分、早いスピードで回復することは
難しい流れなので、警戒を続けましょう。
東証1部の売買代金は概算で3兆2588億円、
売買高は13億2433万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1229、
値上がりは872、変わらずは82銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
中国発のリスクが顕在化した結果、
本日の下げは深いものとなりました。
本日発足する新政権に対しては
御祝儀相場どころか、
難しい舵取りを暗示するスタートとなりました。
市場が嫌うのは不透明性、先行きが見えないこと、
香港取引所で取引中止となった
恒大集団は、中止の理由が明らかになっておらず、
不安心理だけが広がる要因となっています。
テクニカル分析上でも
強力なサポートラインになるはずだった
75日・200日移動平均線が崩された流れになりました。
9月以前の水準に戻ってしまい、
現在の価格帯には買いがたまるようになっています。
ここからさらに抜けてくると、
本日と前日の価格帯が抵抗になるので、
さらに難しい展開も予想されます。
それでも物色の余地はあります。
先週末の戦略は「旅行、レじゃー関連には
すでに短期的な過熱感が出ているほどですが、
一回押し目を形成すると買いとチャンスだと捉えるべきでしょう。」と解説。
まともな節目も作る前の本日は、
さらに伸びていきました。
引き続きこの戦略を貫きますが、
居心地悪いと感じたら、休むも全然問題のない相場です。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,444.89 －326.18(－1.13%)
ドル・円
110.98 – 110.99 －0.28(－0.25%)
ユーロ・円
128.82 – 128.83 ±0.00(0.00%)
ユーロ・ドル
1.1606 – 1.1608 ＋0.0028(0.24%)
NYダウ工業株30種（ドル）
34,326.46 ＋482.54(1.42%)
S&P500種
4,357.04 ＋49.50(1.14%)
ナスダック
14,566.697 ＋118.115(0.81%)
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