2021年10月19日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比190円06銭(0.65%)高の2万9215円52銭でした。
米国市場はダウが反落する一方、長期金利の上昇一服を受けて
ナスダックは上昇、日本市場はナスダックの好調を引き継ぎました。
半導体関連が買われ、グロース株も物色されました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続伸、まちまちな動きとなりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比36ドル15セント(0.1%)安の3万5258ドル61セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続伸して、
前日比124.469ポイント(0.8%)高の1万5021.809で取引を終えました。
日経の速報にも出たように、
中国のGDPが前年同期比+4.9%、
景気の減速が意識され投資家心理が悪化、
売りが先行してスタートしました。
下げ幅が260ドルに達する場面もありましたが、
好調が続く決算結果の発表で、
本格化する決算への期待が下値を支えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国株がまちまちになる中、
ハイテク関連のナスダックが上昇したことを受け、
半導体関連が買われ、上昇スタート。
長期金利の上昇が一服したことは
グロース株への物色に資金が向かい、
上げ幅は200円を超える場面もありました。
為替市場で円安の流れが一服したことは
自動車を始め輸出関連企業への売り圧力となり
上げ幅を縮小させましたが、
200円近い上昇幅を確保して取引を終えました。
海運業、精密機器、その他製品などの
景気敏感株が物色され上昇、
前日は上昇率1位だった鉱業が、
一転して下落率1位、
銀行、保険などの金融関連にも売りが出ました。
日経の日足は上下のヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前営業日の 終値から上放れしてスタート、
そのまま上昇して、実体は前日から離れています。
高値と安値を切り上げたので、形でも上昇、
テクニカル的に微妙なのは、
終値が25日移動平均線に抑えられ、
実体は一目均衡表の基準線と
25日移動平均線の間に挟まっている状態、
ここを抜けると当分、上の抑える指標がなくなり
動きが軽くなる見込みです。
東証1部の売買代金は概算で2兆4409億円、
売買高は9億9279万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1115、
値下がりは962、変わらずは107銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は短期の過熱感が形成されていたことを考慮すると、
月曜日の下げはあって当然という解説をしました。
もう1日くらいの調整があっても
次のジャンプのためにはプラスでしたが、
早速本日から反撃を開始、
市場の強さはまだ残っていることを示唆しています。
先週末より注目するように
伝えた半導体部門は本日も堅調な動きで、
基本戦略を変える必要はないことを示しています。
テクニカル分析上は戻り待ちの出やすい25日線に
くっつけて終わっていることに警戒する必要がありますが、
前日から本日にかけて、
下限は29000円という印象を形成したことは
市場にとってはプラス材料となるでしょう。
過熱感の強かった鉱業に利益確定が出ましたが、
まだ下落の余地が残っているので、警戒が必要、
精密機器、その他製品には短期的な過熱感が出ているので、
週後半に向けては利益確定の売りが
出やすくなっていることに注意してください。
出遅れとして狙えるのは
パルプ・紙、陸運業です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,215.52 +190.06(0.65%)
ドル・円
113.94 – 113.96 -0.35(-0.30%)
ユーロ・円
132.74 – 132.75 +0.25(0.18%)
ユーロ・ドル
1.1651 – 1.1653 +0.0059(0.50%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,258.61 -36.15(-0.10%)
S&P500種
4,486.46 +15.09(0.33%)
ナスダック
15,021.809 +124.469(0.83%)
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