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2021年10月25日-29の市場展望

2021年10月22日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比96円27銭(0.34%)高の2万8804円85銭でした。
米国市場はダウとナスダック市場がマッチしない
まちまちの展開が続きましたが、
日本は中国恒大集団が米ドル債の利払いを行ったとの報道を受け上昇しました。
来週から決算発表が本格化することを受け、上昇が一服すると利益確定の売りに押されて上昇幅を縮小させて今週の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は反落と反発でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落して、
前営業日比6ドル26セント安の3万5603ドル08セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前日比94.022ポイント(0.6%)高の1万5215.700で取引を終えました。

IBMの業績が市場を下押ししました。
2021年7~9月期決算が市場予想に届かなかった
ことを悪材料に前日比10%下落、
ダウ平均を89ドル押し下げました。

週間の新規失業保険申請件数が減少したことは
景気回復への期待につながり、
下値は固く、売り込まれる動きは限定的でした。

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【日本市場の動向】

日本市場は外部の材料で上昇ながらも
来週にむけて様子見が広がる流れでした。
中国恒大集団が米ドル債の利払いを
行ったとの報道が流れると

投資家心理が改善、買いが進みました。
買いが一巡すると、自民党の議席に対する懸念が
引き続き懸念されるとともに、
来週から本格化する業績発表に備えて
ポジションを減らしておく売りが出て、
上昇幅を縮小して今週の取引を終えました。

精密機器、電気機器、機械が上昇、
海運業、ゴム製品、空運などの
景気敏感業種がしっかり、

銀行、証券などの金融関係が軟調で、
食料品、不動産、建設などの
内需系がが売られことに加えて、
非鉄金属、鉱業、鉄鋼など
景気敏感株の一角も売られました。

日経の日足は長い上髭を持つ陽線を形成しました。
高値では5日移動平均線、25日移動平均線に
接近すると抵抗にあって戻り、

一方、安値は75日移動平均線に
タッチしたら戻して終わりました。
3つの移動平均線の間に挟まれて

テクニカル的に意識されるポイントを
全てカバーしている奇妙な形です。
終値では上昇していますが、

形としては下落していますので
ここで反発して戻る場合は、上昇継続、
本日の安値を割り込んだら
再び28,000円に向かって調整が進みます。

東証1部の売買代金は概算で2兆4303億円、
売買高は10億5124万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は933、
値下がりは1122銘柄、変わらずは129銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

インフレ懸念と中国の不動産関連で
市場は乱高下を繰り返しています。
8月から直近までの動きを振り返ると

8月20日から9月14日までの爆発ともいえる上昇、
翌日からは一転して10月にかけて
ジェットコースターのような下落、

そして10月7日以降のき急反発など、
一回動きが出たらその方向に向かって
大きく動くので利益がありそうですが、
この動きはいわゆる「投資しくい」動きです。

実際に取引を行っている投資家も
なぜ私は利益があげられてないだろう?
あの急落でどうして空売りをしなかったのか、など

自分のトレードスキルが足りないと嘆きますが、
そんなことはありません。
「みんながやりにくい」のです。

さらにわかりにくい決算発表シーズンが来週から到来、
何をどうすればいいかが不明だと思いますが、
このような局面では「業績がしっかりで、
旬なテーマにのった」銘柄という正攻法が最も効果的だと言えます。

今回はさらに様子見ムードを強める要素として、
31に行われる衆院選、
その結果を見極めたいと、様子見姿勢が強まるので
市場は神経質な動きを余儀なくされるでしょう。

米国も方向感の欠ける動きになっているのが
明確に現れています。

週末金曜日の米国市場は反発と反落でまたまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比73ドル94セント(0.2%)高の3万5677ドル02セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前日比125.500ポイント(0.8%)安の1万5090.200で取引を終えました。

日本市場を支えた材料が米国にも影響しました。
中国恒大集団が米ドル債の利払いを21日に
送金したとの報道がデフォルトの懸念をやわらげ、
投資家心理が改善しました。

スナップが市場予想に届かない
決算を発表して30%近い下げを記録、
ナスダック市場はフェイスブックなど
IT大手がつれ安することで下げました。

シカゴ市場における日経平均先物は反発、
12月物は前日比105円高の2万8730円で引けました。

予想を超える決算発表が続けば
日本市場が買いなおされる流れができますが、
来週は物色に徹する一週間にしたいところです。

その他、注目のイベントは
27-28の日銀金融政策決定会合、
28日のECB理事会、アップルとアマゾンの決算も予定されており、
この日は佳境を迎えるでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,708.58 -546.97(-1.87%)
ドル・円
114.03 – 114.04 -0.31(-0.27%)
ユーロ・円
132.72 – 132.73 -0.19(-0.14%)
ユーロ・ドル
1.1639 – 1.1641 +0.0015(0.12%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,609.34 +152.03(0.42%)
S&P500種
4,536.19 +16.56(0.36%)
ナスダック
15,121.678 -7.412(-0.04%)

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