東京株式市場は下落しました。
終値は前営業日比273円47銭（0.93%）高の2万9794円37銭でした。
米国市場は長期金利の低下を背景にダウが下落、
ナスダックが9日連続の上昇。
日本市場はナスダックの好調を材料に買いが先行しましたが、
利益確定および週末のポジション整理で押されました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4日の木曜日に反落しました。
ダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落して、
前営業日比33ドル35セント安の3万6124ドル23セント、
ナスダック総合株価指数は９営業日続伸して、
前日比128.724ポイント高の1万5940.308で取引を終えました。
ナスダックの9連勝は2019年12月に
11日連続で上昇した以来の記録です。
ナスダックを押し上げたのは長期金利の動向。
長期金利が一時1.5％まで大幅に下落して
金融株が厳しい動きに押されてダウが反落、
ナスダックは買われて上昇しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日までの大幅上昇で
反動が出て利益確定の売りにより下落しました。
前日の米国市場でハイテク関連が
高く推移したことを受け、
買いが先行してスタートしましたが、
900円以上の上昇から
利益確定の売りが出たほか、
週末の雇用統計を控えて
ポジションを調整する動きが出たことで
売りが進みました。
水産業の上昇率が最も高く、
その他製品、金属製品、ゴムなどの
素材系も強く推移、
鉄鋼、海運、輸送用機器などの
景気敏感株が売られました。
日経の日足は下髭の方が長い陰線を形成しました。
朝方は小幅に買いが先行しましたが、
始値が当日の高値付近で、
継続して下げる展開になりました。
安値では5日移動平均線が意識されて下落していた
流れが止まり戻して終わりました。
下げ幅は縮小されましたが、
前日にあけた上向きのギャップを早速埋めて
30,000円の壁は固いことが再度認識されました。
東証1部の売買代金は概算で2兆9916億円、
売買高は12億6664万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1591、
値上がりは540、変わらずは52銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
現在の市場環境をまとめると
・国内政治安定
・原油相場
・米国のインフレ懸念
・国内企業の決算動向
上記の4つのキーワードが浮かびます。
国内政治安定がプラス要因、そのた2，3番目が下押し要因
4番が市場をブレさせる要因となりますが、
業績動向が予想を超える好調ぶりでそろうと
1番とのシナジーで相場は上に向かうでしょう。
しかし、原油もインフレ懸念もすぐさま
解決できるような問題ではありません。
原油相場の急騰で、増産が求められる中、
産油国が増産に慎重であることが
高止まりする要因となっています。
コロナで原油価格の変動に振り回された産油国が
機動性をもって調整することは期待薄で、
当分、原油価格が安定することは難しい見通しです。
個人的な意見になりますが、
インフレ懸念は「懸念」というより、
現実に起こっていると判断しており、
どうして頑なに違うと言い続けるのかが不思議。
国内の業績で気になるのは
自動車業界の奇妙な数字。
半導体不足で減産を余儀なくされましたが、
トヨタ自動車の決算発表は（7～9月）
営業利益が市場予想を大きく上回り、通期計画も増額。
ホンダも増収増益など、一見納得しがたい数字が並びます。
これのより深い議論は年末特別講座に譲ることにして
とりあえず目先の来週の展望にかかりましょう。
来週はまだ4番目の決算が続くことから
物色相場の続き、その中でも下値は限定的で
下げにくい展開を展望します。
特に注目が集まるのはソフトバンク＜9984＞、
ファーストリテイリングと共に指数への寄与度
最も高い銘柄なので、その動向には継続して注目が集まります。
その他、逃してほしくないのは東京エレクトロンの決算で、
絶好調の半導体関連がさらに市場を牽引して
年末相場の上昇を主導するのかが注目されます。
したがって、今後の注目は半導体、半導体製造装置などの
半導体関連、特にパワー半導体回りを
しっかりフォローしたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
29,611.57 －182.80(－0.61%)
ドル・円
113.36 – 113.38 －0.85(－0.74%)
ユーロ・円
131.10 – 131.15 －1.06(－0.80%)
ユーロ・ドル
1.1566 – 1.1570 －0.0005(－0.04%)
NYダウ工業株30種（ドル）
36,327.95 ＋203.72(0.56%)
S&P500種
4,697.53 ＋17.47(0.37%)
ナスダック
15,971.588 ＋31.280(0.19%)
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