2015年3月4日日の東京株式市場は 続落しました。
終値は前日比111円56銭(0.59%)安の1万8703円60銭でした。
短期的な過熱感に伴う利益確定の相場に続きで、
欧米相場の難聴な動きも下げを誘いました。
前営業日の米高株式市場は利益確定で下落。
NYダウ30種平均は前日比85ドル26セント(0.5%)安の
1万8203ドル37セントで 史上最高値を更新した前日の反動から
利益確定が先行しました。
ナスダック総合指数も反落して
28.195ポイント(0.6%)安の4979.901で
15年ぶりに節目となる5000を超えてから再び割り込みました。
日本市場は難聴な米国市場の動きと、材料難という流れを受け、
売りが先行して、安値付近で前場を終了しました。
200円を超える場面では押し目を待つ投資家の買いに支えられ、
午後から値を戻す展開になりました。
また、下げ幅が大きくなると日銀がETF購入に動くとの思惑が働き
下げ幅は限定されました。
市場は2月4日以来の続落になりましたが、
当然出てくる調整と考えることが妥当で、
むしろもう少し調整幅があってもいい感じです。
しかし、下値ではしっかり買いが入ってくることから、
調整を挟みながらの上昇という見方を変更する必要はありません。
東証1部の売買代金は概算で2兆3142億円、
売買高は21億3732万株で、商いは持ち合う相場が続いています。
東証1部の値下がり銘柄数は1127、
値上がり銘柄数は595、変わらずは138でした。
テクニカル的には下げ幅大きくなる場面では
一目均衡表の転換線がしっかり意識され、
転換線をタッチする瞬間に戻っていき、
支えとして働いていることを示唆しています。
ほぼ1ヶ月ぶりに5日移動平均線を割り込むことで、
短期調整のサインは続きましたが、ここで反発になると
予想より早い戻りも考えられます。
戻りの時、次の上値目処として考えられるのは、
12月8-1月16日の下落幅を上乗せした1万9,400円当たりです。
今週始めから解説しているように今週末の雇用統計を控えて、
調整は続くと考えるのがよいでしょう。
■各市場の動き
日経: 18,703.60 -111.56 4日
NYダウ(ドル) : 18,203.37 -85.26 3日
ドル/円: 119.76 – .80 -0.02円高 4日