2021年3月2日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比255円33銭(0.86%)安の2万9408円17銭でした。
ワクチン普及への期待と、追加経済対策の下院通過が
米国市場を大幅上昇に導きましたが、
日本市場はマイナスに沈みました。
米国市場の上昇を背景に3万円を目指す動きを
寄り付き後3分間続けましたが、その後は一貫して下げる動きでした。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して、
前営業日比603ドル14セント(1.9%)高の3万1535ドル51セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比396.484ポイント(3.0%)高の1万3588.829で取引を終えました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回接種タイプのワクチンが
緊急使用承認され、ワクチン普及への
期待感が加速しました。
1.9兆ドルの追加経済対策が米国下院で承認されたことで、
景気の正常化景気拡大に期待がかかり、
上昇幅を広げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は連日、変動性の高い動きをしています。
前日の大きな上昇を受けて、
早くも利益を確定する売りが出ました。
米国の長期金利上昇が一服したものの、
まだ高止まりしていることへの懸念は根強く、
下げ幅を340円超まで広げる場面もありました。
33業種中、6業種のみが上昇、
機械、精密機器、証券、建設業などが
上昇を強めました。
一方、海運、空運行、パルプなどの景気敏感系に加え、
倉庫、小売など内需の一角も売られました。
日経の日足は持ち合いの陰線を形成しました。
前営業日の高値は切り上げ、安値は切り下げたので
テクニカル上では前日とは真逆の持ち合いです。
高値レベルでは前日と先週末の高値を抜けて、
上昇トレンドに戻る流れを演出したのはいいですが、
高値が29,996円で、明らかに30,000円が意識されています。
前日は「明日も本日の高値を上に抜けると
1月29日に形成したパタンと同様の形が成立します。
明日の動きに注目です。」と解説、
高値を抜けたのは注目に値しますが、
陰線引けの持ち合い、まだ確信は持ちにくい流れです。
30,000円が抵抗に変わってしまわないよう、
早期に上に抜けるほどの力が欲しい局面です。
商いは3兆円には届かないが、2.5兆円を超える活況ぶりでした。
東証1部の売買代金は概算で2兆6132億円、
売買高は12億9267万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1346、
値上がりは745、変わらずは103でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
予想した通り、一進一退の動きが続いています。
先週末の大きな下げから、
前日は600円を超える上昇、
本日は終値での下げ幅は小さかったものの、
高値と安値の価格差を示す
変動幅はより広がりました。
一進一退の動きとともに上昇する業種が入れ替わるため
一定の業種にトレンドを求めて
長目に持ち続けるのは難しい局面です。
逆に今の相場から一歩引いて眺めていたい場合は、
今年のテーマとしている業種に着目するのが良いでしょう。
5G、AI、半導体、脱炭酸など、
年末特別講座で取り上げた
テーマと注目銘柄はまだ伸びる途中です。
明日からはさらに荒れる動きも予想されるので、
これらの業種の中で物色するのに
時間を使うのもよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,408.17 -255.33(-0.86%)
ドル・円
106.86 – 106.87 +0.27(0.25%)
ユーロ・円
128.35 – 128.36 -0.37(-0.28%)
ユーロ・ドル
1.2010 – 1.2012 -0.0066(-0.54%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,535.51 +603.14(1.94%)
S&P500種
3,901.82 +90.67(2.37%)
ナスダック
13,588.829 +396.484(3.00%)
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