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2021年3月3日の日経概況

2021年3月3日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比150円93銭(0.51%)高の2万9559円10銭でした。
前日の大きな上昇で利益確定が優先され反落した米国市場、
その流れを引き継ぐことはなく、
ワクチンの普及への期待が根強く市場を支えました。
米国ではライバル製薬会社同士がワクチンの生産に協力するなど、
好材料が続いたことも3桁の上昇を引き出しました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比143ドル99セント(0.5%)安の3万1391ドル52セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比230.042ポイント(1.7%)安の1万3358.787で取引を終えました。

前営業日は603ドル高の大きな上昇幅を見せたことで、
目先の利益を確定する売りが先行しました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンとメルク、

ワクチンの生産にライバル同士が協力するなど
好材料も出たことで下げ幅は限定的、
一時はプラスに浮上するなど、
下値は固く推移しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は方向感のない動きが続きました。
前日の下げに対して、
米国の反落も加わりましたが、

ワクチンの普及の期待、
追加経済対策への期待などが市場を支えました。
FRB理事が金融緩和政策の長期化を
裏付けする発言をするなど、
上昇要因も重なりましたが、

短期的なトレードが中心で少しの上昇幅でも
利益確定が進み、200円に迫る上昇を守り切ることができず、
150円上昇で取引を終えました。

サービス業、その他製品、電気機器
以上の3業種以外の30業種が上昇、
ゴム製品、海運業、空運業などの
景気敏感株に買いが進みました。

日経の日足は持ち合いが続きました。
下ヒゲの方が長い短陽線を形成、
前日の高値は切り下げ、安値は切り上げて、
変動範囲が前日の日足に包まれました。

毎日形が入れ替わりながら
買いと売りが拮抗、方向性が定まりません。
ただ、方向感のない動きは予想していたことなので、

安値が固いことが確認できている
ことだけでも意味があるでしょう。
このような相場はいずれ上か下に動きだすので、
緊張を緩めずにフォローしていくことが大事です。

東証1部の売買代金は概算で2兆4664億円、
売買高は12億650万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1338、
値下がりは776銘柄、変わらずは80でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

1都3県の緊急事態宣言が2週間程度延長される
見通しと伝わると、下値を模索する動きに変わっても
いいところですが、本日は3桁をしっかり確保。
相場の強さを見せつけました。

注目するのは強さを保っている分野です。
百貨店、空運を含めた旅行、レジャー関連と、
景気敏感の物色、
アフターコロナを見据えての買いが進んでいることがわかります。

これらの銘柄群はコロナの影響が大きく、
割安として評価される「バリュー株」であることです。
本日のマザーズは-2.03%で幅のある押し、
グロースを手放してバリューの方にシフトしていると
みることのできます。

今回の延長で、感染者数の拡大に歯止めがかかると同時に
ワクチンの接種も進むなら中・長期的には
追い風であることなので、
バリュー株の後はグロース、またバリューと、
循環物色が見られる望ましい相場も期待できるのではないでしょうか。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,559.10 +150.93(0.51%)
ドル・円
106.88 – 106.90 +0.04(0.03%)
ユーロ・円
129.27 – 129.32 +0.98(0.76%)
ユーロ・ドル
1.2094 – 1.2095 +0.0087(0.72%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,391.52 -143.99(-0.45%)
S&P500種
3,870.29 -31.53(-0.80%)
ナスダック
13,358.787 -230.042(-1.69%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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